最近、国内の墓石価格が上昇しているとのニュース。



各国からオーダーを受け、中国人が石材を削り、細工を行い、その製品を輸出しています。

日本からのオーダーが非常に細かく、mm単位の為作業者から敬遠されており、
それを回避するために労働者の賃金を上げるのですが、その結果、日本での販売価格が跳ね上がる現象がおきているのです。


そのニュースを観て、もしかすると過剰な品質を求め過ぎているのでは、と疑問に感じました。



全てはバランスでは...



ダイソンの掃除機などは各部品の隙がかなり広く設計されています。

音も静かとは言えないレベル。

アルファロメオなども、ドア見切りの幅が国産車にくらべてかなりおおらな設計です。

最近試乗した新車も、良く観察するとバンパーが多少傾いていたりもします。



「多少のおおらかさは問題ないでしょ」
「それよりももっと大切なモノはね..」



と言っているような。

それは商品が醸し出す、全体の雰囲気、プロポーション、他にはない真似のできない性能

色気など、数値やコトバでは表現できないカタチ。



少しね、設計にかける工数に無駄が多いように感じる事が多い。

ステアリングの横にレバコンがありますが、そこだけ設計しているとそれしか見えない。

全体が見えにくい細分化されたシステムの弊害かも知れない。

現代でもクルマは優秀な設計者とデザイナー,モデラーが10~15人揃えばできるはず。

ミニの産みの親、サーアレック イシゴニスは6名でXC6001(プロトタイプ)を造り上げました。

肥大化したシステムや組織を見直す必要があります。


それにしても、墓石はmm単位の精度よりも、心を込めて造って欲しいものです。