筆傍らの戯れ言

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字描きおゆみが時々戯れ言を綴ります。

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TOHOKU Roots Projectの「想稿・銀河鉄道の夜」という舞台を見てきました。

TOHOKU Roots Projectは
東北出身の役者さんたちが集まって
東日本大震災から5年という節目に東京・東北でツアー公演をするというプロジェクト。

銀河鉄道の夜は好きな作品だし
友人の澤口渉さんが出演しているということで
前々から見に行くことを楽しみにしておりました。
しかも主演は同郷の数少ない有名人(笑)小松彩夏さん。


もっと個人的な事を言えば
東北出身なのに直接の被災者でない自分に対してずっとジレンマがあって。

挨拶文を見、自分と同じような気持ちを抱えた人がいるって事に少し救われた気持ちになったと同時に、このプロジェクトを応援したいと思いました。



銀河鉄道の夜は
人間の本質的な悩みとか葛藤、貧困、夢、他者との比較、差別、生と死、希望、みたいな事がぎゅっと詰まっている童話。


“銀河鉄道”っていう言葉から、気を抜くとメルヘンめいたイメージが出てきてしまうけど
全然そんな事はなくて。

ジョバンニの辛い境遇やいじめに遭う姿、
所在なさ、
友人カムパネルラと心を通わせる時だけの希望、夢、
そういった姿が生々しい。

乗っていた客船が氷山にぶつかって沈没した青年と少女
星祭りの夜のザネリとカムパネルラに起きたこと

青年やカムパネルラの語り口は
津波被害を目の当たりにした人は目を背けてしまうかもしれないと思った。

そして全編を通して描かれる
死ぬということ。
生きていくこと。
ほんとうのこと。


東北だから宮沢賢治、
という訳じゃなくて
この作品じゃなければならなかったんだろうな。



なお、本作は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をもとに劇作家の北村想さんという方が1986年に作った有名な戯曲だそう。
(さっき調べた。)


そんな作品だとはつゆ知らず、
今回の公演に寄せて作られた戯曲かと思って観覧してました。

もっと言うと、それだけ、今回のテーマにぴったりの作品でした。



非被災者のこういう言葉って
被災した方からしたらただのエゴになっちゃうかもしれない。
けど、そんなこと承知で彼らは舞台に立ってるんだろうなぁと思うと胸が熱くなる。

ちょっとでも届くといいな。



公演情報的とか貼っときます。




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TOHOKU Roots Project 

『想稿・銀河鉄道の夜』
原作:宮沢賢治 脚本:北村想 演出:小池竹見(双数姉妹)

【東京公演】
2016年3月6日~13日 @あうるすぽっと

料金(全席指定)
全席指定席 一般¥5000、高校生以下¥3000

詳細▼
TOHOKU Roots Project


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あと、台本がWEB上で公開されてたのでこちらもよければ。
北村想 作品アーカイブス