いちご100%


百分率をタイトルに入れている作品は、歴史の長いジャンプ漫画の中でも類を見ない。まして100%と表現するあたり、よほど🍓いちごの含有率が高いのであろう。そう思いながら読み出した。


初動は思いの外早く、開幕4ページ目でいちご柄のパンツが出てきた。

「ははーん、そういう話ね。」

事態を飲み込むのに時間はあまりかからなかった。


話が進み、作中では西野つかさという女の子がいちご柄のパンツを履いていると判明した。しかも2日連続の疑いありだ。なるほど、365日中365日いちごだから"いちご100%"なんだなと、読者諸君はそう思われたに違いない。実際私もそう思った。しかしここで、東城という女の子もいちご柄の疑いが出てくる。というかほぼ確定でいちごだ。なるほど、二人中二人がいちごだから"いちご100%"なんだなと、読者諸君はそう思われたに違いない。実際私もそう思った。


しかし一度冷静になってみてほしい。統計の専門家ではないので詳しくないが、主人公がパンツを見た回数が母数というのは、100%と断言するのに些か早計でなかろうか。そして同様に、一巻の情報だけでタイトルの意義を決めつけるのも些か早計でなかろうか。いちご100%は、全19巻である。つまり一巻の時点では、いちご約5.5%なのである。これからの展開も気になるところです。次はいちご11%でお会いしましょう。