日曜日は高知県立美術館で開催中の「野町和嘉写真展 地平線の彼方から」へ。


自分の予定と開催期間的に今日を逃すと行けないかも…と思っていたので、結果行くことができて本当に良かった。


まず1枚目のサハラ砂漠での1枚から衝撃を受けて立ち止まってしまう。なんて鮮やかな色彩、色のコントラスト!一気に野町ワールドに引き込まれてそのままの集中力で最後の作品まで。


自分が生きてこれまでに見たどの景色とも違っていて、知らない世界の多さを痛感させられる。

野町さんの写真からは美しさだけではなく、厳しい自然や、その中でもなんとか知恵を絞って生きてきた/生きている人間の営みが見えてきて、どういう眼差しでもってファインダーを覗き、被写体と向き合っているかということが伝わってくる作品群だった。


展覧会のタイトルにもある、地平線の彼方にある風景や世界遺産だけではなく、シベリア収容所で撮った一連の作品もまた見応えのあるものだった。


年齢を重なるほどに、あまりにも自分は世界を知らなすぎるということを強烈に意識させられる機会は減るように思う。私自身も、自分の周りで起こることが世界のすべてで(それも間違ってはいないと思うけど)無意識下で他者や未知の物事に対する眼差しがいかに狭く閉じられたものになっていたかということに気づいてはっとさせられた。自分は知らないということを知ることは、新しい世界を知る第一歩のように思う。