globeの小室哲哉氏がつくった tokyoという理由 という歌がすきだった。
東京はもっとすきだった。
とは言っても、何年も前の入社式や出張でたずねた程度。
よくは知らない無責任な憧れ。
関西はもともと好きな土地ではなかった。
親の都合で土地を転々としてきた私にとっては関西も自分の意思とはなんら関係なく住まわされた土地にすぎなかたから。
9歳ではじめてみた関西の人々は物をはっきりいいすぎるきつい人々だった。
いつもぼんやりとしていた。
誰か別の人の人生を仕方なく適当に生きている気がしていた。
ここ何年いつだってそうだった気がする。
知らない人や物に適応することだけ覚えた。
いつだって、自分以外の物や人に流されている気がした。
うらはらに自分をしっかり持っていると言われたが、流されないための私のかろうじての抵抗だった。
本当はいつだって自分の中に確信が持てず、 流されていた。
だからこそ私は人ではなく、自分が選んだ土地に住み、死んでいくことを選んだ。
生まれた土地で生きていくことを選ばなかった。
「どうして東京に来たの?」と不思議そうに聞かれるけれど
なぜみんな、なんの疑問も持たず、生まれた土地で生き、死んでいくのかその方が不思議だった。
それが私のtokyoという理由。
2010年1月




















