記憶の欠片4
遂にくわの写真が60枚を越えた…
タコ焼き機の上にはタコ焼きではなく
ホットケーキの元を流し込み
チョコレートやら
グミやら
ブルーベリーチーズケーキといった
甘味を加えた
スイーツ的な一品が出来上がっていた
※実際これは旨かったのでおためしあれ
その時点で
Tの手にはビールではなく
焼酎が握られていた
女の子たちが
台所で洗い物をしてくれている最中も
くわはシャッターを押し続け
Tは我が家の愛猫を追い回す始末
猫『シャー!!』
《…完全に嫌がられとるやん》
T『ねぇねぇぇエヘヘ』
女の子『何ー?』
T『俺とくわだったらどっちがいい?エヘヘ』
女の子『……。』
くわ『いや!俺っしょ!?グフフフ』
《どっちもダメだろ…》
一方和室では
P氏は焼酎をガブガブ飲み
N田はビールをガブガブ飲む
四人の男は確実に出来上がっていった。
現在23:30
我が家の父と母はすでに寝室へ
いつもの我が家なら
静寂が訪れているはずの時間
…
……
《T君声でかい!!!》
俺「ちょっとトーン落とそか…」
T「あ!ごめんごめん」
俺「悪いね…」
1分後…
《また!T君声でかい!!!》
俺「ちょ!T君!!」
T「そうだった…ごめーん…」
このやり取りを何度繰り返しただろう
らちがあかない
和室でのどんちゃん騒ぎは
これ以上無理と判断した俺は
公園で花火でもしようと
酔っ払い共を
家の外へと連れ出すことに
成功した。
つづく
記憶の欠片3
現在21:00
俺たちは様々なバリエーションのたこ焼きを作り
酒を飲み
開始から変わらぬテンションで、はしゃいでいた
ついさっき出来上がったばかりの
ピッツァ風たこ焼きに、俺が手を伸ばした時
どこからか高音が鳴り響いた
「キキィ~~」 「カシャン」
気になった俺は網戸を開け
外に出た
…
……!!
まじでチャリで来やがった!!
パイセン到着。
空気入れを借りにきたってことは
タイヤの状態はよくないはずなのに
俺「パイセンとりあえずたこ焼きでも食やぁ」 N田「パイセンビールあるよー」
長距離チャリ野郎を和室に迎え
再び乾杯
「カンパーイ!!」
現在21:20
徐々に人数も増えていき
にぎやかさに拍車がかかり
く○の撮った写真が20枚を越えた頃
スーッと和室の外に人影が…
??「おつかれー」
「ん?」
そこにあいつはいた
東『西』南北だ 以下T
遂に現れたTを迎え
本日3度目の乾杯
「カンパーイ!!!!!!」
T「これたこ焼きに入れようよ」 俺「なになに??」
Tが袋をあさり、取り出したもの
”ごはんですよ” ”滑茸” ”納豆” …
…ミンティア
《…おもろいやないか》
だが納豆は…
すでに く○が提案をして
挑戦し、
全員「くっさ!!」 「ちょっと○わ~!!」
既に敗北していた。
ミンティアは…
言わなくてもわかるはず。
現在21:45
Tの到着から少し時が経ち
Tの飲み物が
ビールから焼酎へと転換した頃
最近幸せを掴み
だが
医者にはヘルニアだと診断されてしまった
中国武術(棒術)の使い手
ラウイが和室に到着した。 以下R
しかも
最近掴んだ幸せも一緒に。
《いいなぁ…》
リアルにそう思った。
まぁいいや。
そう自分に言い聞かせ
4度目の乾杯
「かんぱーーーい!!!!」
この時点で和室には
総勢10名
キャストは揃った。
このときすでに崩壊は
始まっていた。
つづく
記憶の欠片2
現在19:30
買い出しを完了した俺たちは
タコ焼きパーティーの会場
『○田家』の和室に到着。
持ち込まれる食材にタコ焼き機
着々と準備は進んでいった。
キッチンでは仲良し美女三人組がキャベツを刻み
和室では『ホラー』がタコ焼き機を拭く
そんな光景を眺めながら、
俺は粉+卵+水をかき混ぜていた
そのとき、……!!
俺は気付いてしまった
『N田』が来ない。
たしか和室近くのコンビニに
30分前には着いているとあいつは言った。
俺の脳裏に最悪の光景が浮かんだ
「ちょっと見てくる!!」
そう言って俺は和室を飛び出した
《頼む!間に合ってくれ!!》
コンビニの駐車場に着いた俺は辺りを見渡した
そこで見てしまった…
「う、嘘だろ…」
『N田』は車の窓から両足を投げ出し
そう
寝ていた。(BGMはAK-69)
すかさず俺は助手席に乗り込み
『N田』を叩き起こした。
N「○□×-□○×-……」
よく分からない言葉を洩らしながらも
意外とすんなり起きた『N田』
何事もなかったかのように車を発進させる『N田』
あと少し発見が遅れていたら
こう言われていたはずだ。
「うぅるせぇ」と。
なんとか危機を逃れた俺は
胸を撫で下ろしながら和室に戻った。
和室に戻ると
そこには綺麗に刻まれた食材
あったまっているタコ焼き機
準備は整っていた。
パーティーの始まりだ。
「かんぱーい!!」
まずは普通のタコ焼き…
うまっ!!
次に、もちめんたいチーズ…
う、うまっ!!
普段飲まない俺もビールを嗜む
いい感じに顔が赤くなってきた頃
携帯が鳴った
『パイセン aka ○三郎』だ。 以下P
俺「もしもーし、パイセンどうしたー?」 P「空気入れ持っとらん?」
俺「…え?あるけど?」 P「借りにいっていい?」
俺「い、いいけど」 P「じゃあ行くわぁ」
まさかあいつ…
チャリでくるのか!?
ま、いいか。 たこ焼き食おう
おっ、これ旨そう
ん!? すっぱ!!
梅干し!!
ぬるくなった梅干しがなんともまずい…
たこ焼き+梅干しは失敗か。
現在20:30
彼はまだ現れない…
しかし
記憶の崩壊は
ゆっくりと近づいていた
つづく