米原の代理店に所用があってプチ出張をした本日
米原に仕事がらみで行くのはこれで3度目ゆえ、極端に飲食店が乏しいことは先刻承知である一方、所用は午後一番のアポイントメントだから、一旦彦根まで行ってお昼をいただき、その後で米原に戻ればいいかなというようなスケジュールを立てました
彦根は彦根で、休日に彦根城を見物しに来たのを含めて、降り立つのはこちらも3度目
そういえば、駅前に“近江ちゃんぽん”という幟や提灯を掲げた店が目について、どんなものかとちょっと気になっていましたから、今日のお昼はその“近江ちゃんぽん”とやらをいただいてみるとしますかね
ただ、駅前にあるその“近江ちゃんぽん”の店は明らかにチェーン店
しかも、偶然とはいえ、実は昨夜、名古屋の新栄町周辺にも支店ができちゃっているのを見てしまっていますから、わざわざ彦根まで来てそういう店に入るのもなんだかなぁというところです
そう思いながら、列車で向かう道中に調べてみれば、「をかべ」という元祖にして発祥のお店が、立ち退きによる移転をしつつも、いまだ健在であることを知りましたので、せっかくだからとそちらに行ってみることにしました
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彦根駅からちょっとしたウォーキングをして辿り着いた「をかべ」は、駅前にあったチェーン店とは違って、いかにも飲食資本の息がかかっていない街場中華といった店構え
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そうそう
せっかく名物をいただくのなら、こういうのがいいんだよ、こういうのがと嬉しくなります
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ただ…
あれれ?
こちらのお店の前のボードには“彦根チャンポン発祥店”とあるぞ
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一方、駅前のチェーン店の方には、いささか怪し気に“近江ちゃんぽん発祥店”なんて書いてあったはずだけれど、一体どういうことなんだろう
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モヤッとしたものを抱えつつ、ともかくも入ってみれば、夜は明らかに酒場になるのだろうなという雰囲気の店内
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まだお昼の時間にはちょっとだけ早いからか、先客はいませんが、おひとりさまゆえカウンターに座った私は、メニューを一瞥して、“人気№1セット”とある「チャンポン+ミニチャーハン(980円)」をオーダーしました
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さて、ややあってまずやってきたのは野菜たっぷりの「チャンポン」
いただいてみれば、至極あっさりとした和風だしのスープにしても、ややへなちょこ気味の細めの麺にしても、長崎ちゃんぽんとは似ても似つかないチャンポン
違うとはかねてから聞いてはいたけれど、ここまで違うものかと驚きます
これ、なにも知らずに出されたら、ずいぶんあっさりとしたタンメンだなと思って食べちゃうだろうなぁ
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一方、遅れて出てきたミニチャーハンの方は、なにやらちょっと出所不明のクセがあるけれど、これはまあこんなものですかね
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総じて言えば、ご当地名物という点を別にすると、よくある街場中華の平均的なお店といったところかな
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ちなみに、モヤモヤが気になって、彦根駅前に戻ってから、改めてチェーン店の方をよく観察してみると、なんと、紛らわし気に「をかべ」という看板が掲げられているじゃないですか
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ひょっとすると、移転前の「をかべ」はここにあって、それをわざとそのままにしているということなのかな
うーん
ここまで堂々とやっているということは、当の「をかべ」との間にはなんらかの合意があるのかもしれないけれど、惑わされるお客さんにとってはたまったものではないよね

(6点/10点満点)