今回からはTDS内にあるショップ、ヴァレンティーナズ・スイートに飾られている絵のその元の絵画について見ていきます。

既に色んな方が紹介しているので重複する部分もありますが、作品の情報なども加えながら紹介していきます。


クララベル・カウとホーレス・ホースカラーが描かれたこの作品は...




ボッティチェリ《ヴィーナスとマルス》1485年頃、油彩、キャンバス、69.2×173.4cm、ナショナルギャラリー、ロンドン


ヴィーナスは鍛治神であるウルカヌスの妻のためマルスとは不貞関係にあります。

二人の周りにいるのは上半身が人、下半身がヤギや馬の姿をしたサテュロス達であり、絵画では性欲や欲望の象徴として描かれることがよくあります。



フィリップ王子とオーロラ姫が描かれたこの作品は...




フランソワ・ブーシェ《羊飼いと羊飼いの女の憩い》1761年、油彩、キャンバス、76.6×63.6cm、ウォレスコレクション、ロンドン


元作品は楕円形をしていますが、ここでは長方形にうまく収まるように描き換えられていますね。



トランプとレディそしてジョック(右下)が描かれたこの作品は...


フラゴナール《ぶらんこ》1767年頃、油彩、キャンバス、81×64.2cm、ウォレスコレクション、ロンドン


元作品はかなり卑猥な作品となっており、左下の男性にぶらんこに乗った婦人がスカートの中を見せている作品となっています。これは依頼主の趣味でこのように描かれたとされています。



ミッキーとミニーが描かれたこの作品は...


ルーベンス《ルーベンスとイザベラ・ブラント》1609年頃、油彩、キャンバス、178×136.5cm、アルテ・ピナコテーク、ミュンヘン


二人の後ろにはスイカズラという植物が描かれており、花言葉は「愛の絆」ということで夫婦の肖像画にぴったりの植物となっています。



ドナルドとデイジーが描かれたこの作品は...


ヤン・ファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻像》1434年、油彩、オークパネル、82.2cm×60cm、ナショナルギャラリー、ロンドン


後ろにある凸面鏡には二人がいる部屋が映し出されており、この写真ではほぼ見えないのですが奥には画家自身が描かれているとされています。

そして鏡の上には「ヤン・ファン・エイクここにありき 1434年」と描き込まれています。



野獣とベルが描かれたこの作品は...



トマス・ゲインズバラ《アンドリューズ夫妻の肖像》1749年、油彩、キャンバス、69.8×119.4cm、ナショナルギャラリー、ロンドン


イングランドの領主であった2人が結婚した際に描かれた作品となっています。

オマージュされた絵には背後に描かれた雲がミッキーの形になっていますね。


白雪姫と王子が描かれたこの作品は...


アントワーヌ・ヴァトー《恋の音階》1715年、油彩、キャンバス、51×60cm、ナショナルギャラリー、ロンドン


右にいる人物達は全てウサギや鳥といった動物に置き換えてられていますね。



シンデレラとプリンスチャーミングが描かれたこの作品は...




フラゴナール《恋の成り行き:逢い引き》1771〜72年、油彩、キャンバス、317×243cm、フリックコレクション、ニューヨーク


恋の成り行きの連作の1番目にあたる作品となっており、デュ・バリュー夫人によって注文されたとされています。オマージュ作品では縦の画面をうまく横向きにして再構成していますね。



おまけ

店外のショーウィンドウにも絵画ではないですがパネルのようなものがあり、これも元の作品があります。



ラファエロ《ガラテアの勝利》1511年、フレスコ、295×225cm、ヴィラ・ファルネジーナ、ローマ


光で見にくいですが上に飛んでいる天使がヒューイ、デューイ、ルーイに置き換えられています。



以上で全てですが、ディズニーにあまり詳しくない方でも美術を知っていたら楽しめるのは良いことですね!