Movie and Music Diaries -17ページ目

映画講義4回目

先週の金曜日の話なんですけど~更新が遅い!!

前回の講義では私が映画を志すに至った記念碑的映画を見せて映画の構図を教えました。

パーシー・アドロンの「バグダッドカフェ」ですニコニコ

ジェヴェッタ・スティールの切ない名曲「コーリング・ユー」が全編に流れ、叙情性をアップさせています。
やはり映画は映像美、役者の表情、そして音楽で成立するものですね。この映画が全てを表しています。

パーシー・アドロンはマリアンネ・ゼーゲブレヒトという太った女優をよく起用していて、「シュガーベイビー」「バグダッドカフェ」「ロザリーゴーズショッピング」は日常の中にあるファンタジー的要素を原色の美術や様々なカラーフィルタ-を使いわけた映像で表現しています。特に「バグダッドカフェ」は乾いたザラザラな質感が素晴らしく、片田舎の砂埃の舞うバグダッドカフェの日常と主人公のドイツ人がやってくることで巻き起こる奇跡(非日常)が上手くミックスされてファンタジー要素を出すことに成功しています。この手の映画でテリー・ギリアムの「フィッシャーキング」が好きなのですが、表現の仕方は違えど、ファンタジー要素の抽出の仕方は似ているのかなと思います。テリー・ギリアムの方がもっとファンタジー色が強くて幻想的なイメージを多用しますけどね。

いやしかし、この映画のカメラアングルは特徴的で物凄い角度から撮っているのに、画の構図は完璧で、絶対に意味のないカットはないあたりがパーシー・アドロンの才気を感じさせます。基本は黄色のザラザラしたカラーですが、夕焼けの赤、日が落ちた後の薄い青、室内での光の当たり方、やはりこの人は色彩の魔術師だと思います。KDラングが出演していた「サーモンベリーズ」という映画では場所が氷原広がる寒いアラスカで、本当に美しい銀世界を見せてくれていますし、室内の淡い青色の光の差し込み方が非常に美しいので、この映画も是非見てみてください。


「バグダッドカフェ」は、心を閉ざした人たちが心を開く、この辺が映像で分かりやすく表現されていますので、映画を目指す人たちはこの映画をまずは見て欲しいと思います。

ちなみに「ヤングガン」で意気揚々と悪役を演じていた我らがジャック・パランス師匠もこの映画に出演されています。味のあるいい役をやっていますので、注目してみてください。

本当にいい映画ですよ~ニコニコ


「バグダッドカフェ」
フィーチャリング ジェヴェッタ・スティール
http://www.youtube.com/watch?v=UHkW0Cw5w94