今は体育祭の準備に追われてる。
日頃、俺は出る杭は打たれるということで爪を隠しているのだが、どうしてもこの時期は才能がにじみ出てしまう。
例えばダンス踊らせば日頃ポップ(ダンスなどで筋肉を瞬間的に縮ませるロボットダンスみたいなの)利かせて行動している俺は無駄な動きがないから上手いと言われる。
衣装を考えさせれば一時期プロを目指して服飾の本読んでたからファッションの歴史、ジャンル、サイジング、色の組み合わせ、アクセの配置の計算など勉強してたから一般よりはるかにセンスが良い。
小道具を造らせれば昔プラモをパテでプロポーションを変化させたり、改造したり、塗装もエアブラシなど使って侘び、寂びまでの域まで表現しようと造ってたからかなり本格的に造ることができる。
そして遂に一昨日天才と言われてしまった。調子に乗った俺は今まで残してきた業績を自慢してしまった。
しかし、家に賞状40枚以上、メダル10個以上あることなんて誰が信じるだろうか、いや誰も信じない。
なんか俺って冗談みたいな存在らしい。存在自体が冗談。
でも俺は衰えつつある。みんなはこれから成長していくってのに。
最近は何も業績残していない。部活もやってなかったし。
過去に支えられる生き方は嫌だ。
今は音楽がしたい。なのに思うように表現できない。
1時間で適当に作ったり、即興で作って満足してしまう。
頭が働かないんだ。欲求も沸かない。拘る気も起きない。
時間だけが過ぎて老いていく。