『恋のツキ』と旧ソ連宇宙開発 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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恋って、欠落が倒錯に置き換わる瞬間の
高低差と、スピードと、内臓をえぐるような
重力負荷が運んでくるんじゃないか。
『恋のツキ』のワコが、いや徳永えりが
ものすさまじく愛おしいのは、31歳の
ムリ目な前髪だとか、丸襟のベストだとか
パステルのニューバランスとか、カンケンとか 

よくあるジャージに眼鏡にボサ髪で力づくでブス

みたいなのじゃなく、リアルな痛さとか欠落。
それを発射台にセットして点火、やすやす
オレたちを成層圏に飛ばしてくれる日もありゃあ
ぽっきりと中折れさせる日も。その予測不能な
スリルこそ…とまたこねくり回したけれど



要するにたまらない。

この発射台に徳永えりをキャスティングした
テレ東の英断。まるでライカ犬をのせた
スプートニクじゃないか。賛否はあったはず。



でも結果、オレたちに青い地球を

見せてくれた。
大気圏再突入不可能なスプートニク2号にのせられた
ライカ犬は宇宙空間で安楽死させられた、と伝えられたが
実際は打ち上げの熱とストレスで死んでた、って後日談。
それはそれとしても徳永えりは犬顔だ。



徳永えりはオレたちを

月面へといざなう。要するにたまらない。