二重生活 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


哲学フィールドワークとしての尾行。わかる。
例えば物凄くニコニコしてひとりで歩いてる人が
今しがた人と別れたばかりなのか、いいことが
あったのか、それとも頭の輪あるいい人なのか…
気になっちゃうこと、なくはないでしょう?


それの少し踏み込んだやつ。尾ける人、門脇麦。
尾けられる人、長谷川博己。けして接触しては…



いけません。だめなのに…


興味本位ですらなかった対象が劣情に置き換わる。
一触即発って
こういう以外どういう時に使う慣用句だったっけ?


尾けられる長谷川の妻は大好きな河井青葉で、浮気相手は
結構好きな篠原ゆき子だったし、麦マンの偏執気味な
管理人は仰げば尊い烏丸せつこだ。女優キャスティング
異様に高い。麦をフィールドワークへとそそのかす大学教授は
リリー・フランキーで、いつものやな感じとはまたちがった
やな感じで、その嫁が西田尚美。西田尚美は大好物だけど



末期の義母(初対面)を見舞う膝上スカート。


不穏な違和感がものすげえんですけど、なんだ
結局回収されないまんま終わんのかよ…と思ったら
ラストで胸の此処をまんまと潰されちまった。



この表情、致死量だ。


西田尚美は大して主演作があるわけでもないが
時々こうして置き石のように刷り込みと置き換えを
やるだけやって去って行く。まるで工作員じゃん。
なんてテリブルなテロル。ひさびさの痛恨だ。


期せずして他人の秘密を呑み込んじまった時の背徳感と
万能感。うん映画とはそれだぜ。いい映画とはそれだぜ。