最近の日本映画は、ありもしないなんとなくな
最大公約数的需要をでっち上げてやっつけて
興収はズタボロでも、代理店とか局からの
補填でもともとなくてよかった映画をなかったことに
する。末期的な自転車操業だ。泣かせたい映画と
レミングスの集団自殺のような、コミックの無理矢理な
実写化。まるで駄目でも数打ちゃ当たる的な、誰も
降りれない脱線超特急。庵野秀明ってアニメの大家か。
届かない映画は破滅的に理解不能で、届いたら届いたで
心象風景をくっどくどと云い聞かせるような描写や
絆とか友愛をことさらに押し売りにくる作風
ジブリの弊害だ。
アレの詰め腹を切ってんじゃないの庵野さん。
同じアニメーターとして慚愧の念に堪えきれなくて。
少なくとも『シン・ゴジラ』とコレに関しては。
非情な情報集積と拡散。

なすすべのなさが巨大不明生物のように心地よい。
嗚呼この手があったのか!アウトサイドから闇を
穿つことばかり思念してたオレを嘲笑うかのような
インサイドからの
恐るべき視点。プリーツの織りなす歪な星型フレーム。
これは新しい。って1998年は遥か昔。遅ればせながら。
参りました庵野さん。

三輪ひとみ&明日美共演映画。しつこいようだけど
ひとみが演技が棒だろうと、明日美の鼻が団子だろうと
三輪姉妹の日本映画への功績ははかり知れない。
インヴィンシブルかつインクレディブル。
映画という建屋の建材として有機的に機能するや否や。
是。明日美は明日の女トモロヲだ。
トゥモロウのトモロヲ=明日美。うまいねどうも。