オマエ、駆け込みで『おくりびと』観て
市川実日子の初主演作詰め込んだり…
周到なネタフリだな
おい!と思われましょうが、ほんとうはきょうは
是が非でも風呂にすがりたかった。
でもリアルタイムのドンズバ世代の僕は
ずっと各方面からの絶賛の嵐を、指をくわえながら
遠巻きに眺めてた。でかいものへの畏怖と憧れ。
昭和四十年代のボーイフッドが臨界に達しました。
ひさびさに憑き物を落とすカタストロフ物です。
不謹慎を承知で告白しますが

数多の自然災害や惨事を伝えるニュースを観るにつけ
神々に祈ったり、支援に突き動かされるより先に
血が沸騰します。
60年安保や欧州のフーリガニズムをドキュメンタリーや
文章で追体験する時も、暗部や悲惨さを想いながらも
興奮を禁じえません。異常でしょうか。人でなし?
血が通わない?ならこの沸き立つ血は一体なんですか?

なんでしょう?GIFまで泡立っております。
前半はずっと口をあんぐりさせながら
後半はずっと奥歯を噛み締めながら
『シン・ゴジラ』を観仰せました。鑑賞後腹がへり
イオンのフードコートでKFCのフライドチキンと
べつの唐揚専門店で買ってきた鶏ももと鶏皮のから揚げを
ガツガツと喰い散らかしました。僕は二〇一六年初秋に
『シン・ゴジラ』を観たことを忘れないだろうな。
カタルシスっていうのは

つまりはそういうことなのかも。ご不快に思われた方には
申し訳ない。でも人間は正のベクトルだけでは動かない。
石原さとみをクサす声が多いようだが

アンタら全員監督ならびに製作の思うツボ(笑)
石原さとみはどいでもよいが、彼女演じる
カヨコ・アン・パタースンもまた禁じえません。
それにしても

パンフ何十年ぶりに買った?