たぶん僕のすぐ騒ぐ血や、わかるようでよくわかんないことを
オラオラと押しつける物言いは、ギャラガー兄弟の影響から。
モッズを気取る歳でもなくなって、古い音楽ばかりを聴いていた
老成した青年期の終わりに、ストーン・ローゼズの革命勃発に
端を発し、ラーズだのシャーラタンズだのキャストだの…
ひさびさに血が沸いた。オアシスはもう決定的だった。
顎を上げて共に歌った。
ボンベイ・ロール!
あの頃のグッドメロディをちょいと拝借してメランコリックに
磨き上げたアジカンとかレミオロなんとかみたいなバンド全然駄目。
リアルタイムでは柏原兄弟のnowhereみたいなコソ泥は笑止だった。
けどブリグリのポップシーンでの快進撃には心底胸がすいた。
彼らの提供した、SAYAKAこと神田沙也加の'ever since'が最高。
和製ブリットポップのマスターピースと信じて疑わないね。
キラーチューンとはこれだぜ。
本題。WINOが好きだった。同世代のUK男子からは悪評サクサク。
曰く猿真似。いいじゃん!イアン・ブラウンでティム・バージェスで
リアム。なんとなく風評は届いてて、有線で耳にした時「あ…」
一発で彼らがそうなのだワイノなのだと悟った。天啓に打たれるよに。
マッドチェスターの狂騒と鬱屈。メロディ、リズム、鼻をつくUK臭。
これだぜ。ライブに出かけてった。アルバムもシングルも買った。
フジでも観た。でもオレが居た堪れないくらい客は女の子ばかりでさ
しかもジョニー・マーとかマーク・ガードナーに濡れそぼつ、目つきの
鋭いUK女子なのかと思ったら全然そんなじゃなくってさ。生娘ばっか。
あーあ…と思ってたらするする支持を失い契約も失い、あっさり解散。
野郎好きのする音なのに。
Vo.の吉村潤、改めJUNソロデビュー。
あたたたた。愛玩動物屋の店員さんたちばりのゲイディスコ。
ははん。そういうオチか。ぐらいな感傷しかなかったけど
当時は。今はわかる。溢れでる愛をこうとしか表現できなかった
UK男子の屈折倒錯。うんわかるよ。ちなみに妻子はいる模様。
CD探して聴こっと。