社の、肉の顔役から希少な白レバーを頂戴した。
鶏のフォアグラ。ええ塩を買って帰り、ソテーして
塩のみで食してみる。ふるふるだよ。唇で挟んで
潰したり舌で玩んだりしてみる。薄膜一枚で辛うじて
保たれてたそれが決壊する。絡むが纏わりつかない。
ゆるい水風船に歯を立てたかったあの日と
クンってどんなだろうか?
と煮詰まってた蒼き日々が、脳の左サイドを
相馬のように駆け上がる。これだったか。
しかし所詮は鶏の肝だ。鶏め。それも思い上がった人間どもが
不適切に飼育した、逸脱した恵みだ。ヒトめ。一度めこそ
うやうやしくご機嫌を伺いながらしずしずと召し上がったが
翌日は土足で踏み込む。
ロッシーニ的発想で、冷凍ハンバーグとロコモコで喰らう。
ぶち壊し。
リア充ってこれか。