巷では染谷将太のグレーのパーカーが
アツいらしいが、お洒落ファントムども。
佐藤二朗もだ。

『幼獣マメシバ』の最初のやつ。ドラマのほう。
亀井亨はお茶の間や映画好きのジャッジを
はぐらかすような、極端な作品ばかり撮ってるので
世間的にはアレかもしれないが、天才と思うな
個人的には。肌が合う。ついでに云や佐藤二朗も天才。
彼はトモロヲに次ぐ神出鬼没ぶりで、日本映画界には
人間国宝のような俳優になるんじゃないかな。
現れては風向きを変える。物語に呼吸をさせ陰影を与える。
キー局のスターシステムからはこんな文化財は育ってこない。
ローカル局制作の30分ドラマには必然的な使命がある。
結局、亀井亨や大根仁、園子温なんかもそのために
遣わされた謂わば志士。腐敗しかけたシステムにもちゃんと
大いなる意志は存在して、映像文化が潰えてしまわぬよう
自浄作用がはたらく。ごらん世界は捨てたもんじゃない。
神出鬼没 風向き自在の


顔を出した作品にほぼ例外がないのが心底こわい。
みんな映像表現の可能性を信じてる。