男が女を愛する時 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


きょうはどソウルの日だぜ。
キレなくていい、心弾まなくていい。
ずぶずぶと塩辛い声に沈みたいや。
すきっ歯でもカエル顔でもへんな髪型でも
カモン、パーシー・スレッジ!
…と車ん中でひとり声を軋ませて熱唱しながら
対向車に笑われたっていいやと帰ってきたら。
二週間前に死にましたって…



こんなことって
あるのかい?


オレはわりと呼ばれる男だがこんな緩慢な虫の報せは
耐えがたい。オレはオレはこの二週間、何も知らず
いつも通り惰眠を貪り、いやらしいことばかり想像して
のほほんと暮らしてた。


パーシーが教えてくれた、のに。
ブルーズが喪失、やせ我慢、高楊枝の三段活用ならば
ソウルは求愛、懇願
哀願、泣き落とし
拝み倒しの、押しの五手
だぜキャプテンと。愚かだろうと見苦しかろうとね。
本当の愛は行けども行けども砂利道なんだ
と。安らぎを捨てよ、雨の中で眠るがよいと教えてくれた。


のにオレはへらへら生きてた。