好きだったけど、ほんとのことは
最後の最後まではぐらかされつづけたし。
はっきり云ってどうでもいいや君、と
思わせぶりなあの人に見切りをつけてさ
自由になれたらと。何度そう思ったか。
でもこちらの苦々しさを嘲笑うみたいに
何度でも現れて、思わせぶりにひらひらと
まとわりついてはまた消える。前代未聞。
こんな一方的に煩わせられんのはもう。
疲れた。お前、ふざけてないでいい加減、お前。
告げたとたん、完全に姿をくらましちまった。
Remember You すべて忘れたとしても
Remember You 君を憶えているよ
僕の目が耳が口が胸が
どうやっても君から離れない
Remember You すべて無くしたとしても
Remember You 僕は憶えているよ
君の目を耳を口を胸を
そうさ今も忘れられないのさ
Hey Hey Hey すべては変わってしまった
Hey Hey Hey すべては消えてしまった
この手の中には もう何もない
空っぽの夜が ただ笑ってるだけ
Remember You 今は何も見えないよ
Remember You 何も聞こえはしないよ
君の目に耳に口に胸に
どうやっても二度と届かない
忌野清志郎 'Remember You'
みんなが口々に褒め称えるほど、あの人は
愛すべき人間じゃない。オレは知ってる。
いいんだ。だってオレはずっと長い長いあいだ
ふりまわされつづけ、高揚させられるたび
でかい落胆もくらわせられつづけた。これくらい。
悪態ついて。ガム吐いたって。
くさす権利はある。当たり前にそこにいて
何かに腹を立てたり、へらへら笑ってた。
もうたくさんだったけど、いないとさびしい。
永く愛しすぎた。
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