チュウハイです。

 

 

 

今日は頭痛がしております。。。

 

 

 

さて、塗装の続きなんですが、ちとしくじってエポキシと闘ってます。

 

前回、シーラーとしてのエポキシを塗りました。

 

 
 
 
ここまではよかった。
 
サンディングで均して、ごく薄皮一枚エポキシ層を残して上塗りに…と思ったんですが。
 
 
 
 
思いの外早く部分的に下地が出て、色ムラが発生。
 
全てぶち壊しになりました。

 

 
というのも、全体の色ムラ修正にはトップ材全体を削る必要があります。
 
しかし、この段階でトップ材を削るのはNG。
 
 
 
折角ボイシングして作った、このバランスが崩れてしまいますので。
 
 
 
 
そーとー追い込んで作っているので、ここからトップ材を削るとバランスが大きく変わっちゃうんですすよねぇ。。。
 
 
 
てことで、ムラは諦めざるを得ない…(*_*;
 

そのうえで、出来るだけムラを強調しないように、トップ塗装はエポキシで仕上げることにしました。

 
 
市販では最強と思われる、高硬度のコーティング用エポキシを買ってみました。
 
 
 
 
改めて、これを刷毛塗り。
 
 
 
もう1度塗ってから、研ぎ出しと研磨をする予定です。
 
塗膜が分厚く見えますが大した厚みはなく、マスキングテープ2枚分はないと思います。
 
 
 
にしても、うーむ。
 
 
 
 
見た目にもすげー良いトップ材だったんだけれども…
 
 
 
まあ、やってしまったことは仕方ない。
 
結果を前向きに捉えれば、
 
エポキシはラッカーやシェラックとは違い、硬化や完全乾燥に時間がかかるということもないので、塗膜の安定性という意味では良いような気がします。
 
黄変にも強いので、黄ばんだギターにはなりにくそうです。
 
 
 
 
そうそう。
 
久々にめんどくさい話も書いてみましょうか。
 
 

今回、エポキシを刷毛塗りしている時点で、あまり薄い塗膜にはなりません。

 

が、極薄塗装を目指しているわけではないんですよね。

 

 
 
 
こういう超絶に薄いシェラック塗装は、手工系のクラギのみで見られますね。
 
それも、理由あってのことです(の筈)。
 
 
 
 

ギターの塗装は、トップの振動を抑える方向で働きます。

 
と言うと、塗装が悪いもののように思われるかと思います。
 
 
が、塗装は全ての音域を一律に抑えるわけではない。
 
てのがギター塗装において最も重要な話です。
 
塗装は、ギターのハイカットフィルターとして働いてございます。
 
 
 
論より証拠。この動画を見れば分かることです。
 

 
 
 
私の経験上、エレキでもクラギでもアコギでも全て同じように塗装がハイカットフィルターとして働いています。
 
 
 
も少し具体的に言いますと。
 
塗装によって2.5kHzから上が顕著にカットされます。
 
 
クラギは弦の特性上、ハイが出にくいので、極薄の塗装でなるべくハイカットしないパキッとした音を作る。そういうチューニングが可能です。
 
鉄弦のエレキやアコギの場合は、弦の特性により、そもそもハイが強く鳴ります。
 
これは無塗装のギターを鳴らしてみればわかること。
 
ハイが強すぎて聴覚的には細い音に感じるんですね。
 
塗装で適度にハイカットすることで、トーンに甘さや太さが現れます。
 
 
 
生の木材ってのは、意外なほど高域をしっかり再生してしまうのですよね。
 
バイオリンなんかだとより顕著で、ギターよりも柔らかいニスを使って、より強いハイカットを行うのは知られた話です。
 
 
 
 
楽器塗装では、ロスをしない・振動を抑えない、てのが単純に良いわけではないんですな。

 

つーことで、私のエポキシ塗装もある程度しっかりとした厚みは出そうと思っています。

 

 
勿論、メーカー品ほど厚くはなりませんが。
 
 
 
 
では。