新しい時代こそ子どもの時代に 2019年5月1日 

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新しい時代がスタートしました。
元号が変わったからといって、さまざまある社会課題の解決に根拠なく希望を持てるほど、楽観的な気持ちにはなれないでいます。
でも、人任せにして傍観者然としているわけにはいかない、新しい時代を本当の意味で「新しいものにしていく」責任を果たしていかなければと考えています。

今から119年前の1900年にスウェーデンの社会思想家で教育学者、そしてフェミニスであるエレン・ケイは、
その著書『児童の世紀』(原題/『Barnets arhundrade』)で、
20世紀こそは子どもの世紀として子どもが幸せに育つことのできる平和な社会を築くべきと提言し、
世界各国で翻訳され、大きな影響を及ぼしました。
しかし、20世紀を“子どもの世紀”にすることはできませんでした。
その後もたゆまぬ努力が各国で、そして国連で積み重ねられてきました。

時を経て現在を振り返ると、
子どもの権利が侵害されている社会課題が山積している現実があります。
いじめ、虐待、体罰、連れ去り、性暴力、ドメスティック・バイオレンス、子どもの不当な扱い、ブラック校則、ブラック部活・・・。
そして、まだ名前がついていない、
(おとなからは)認識されていないものも・・・。

10連休を苦しい思いで過ごしている子どもたちも多いのではないかと思います。
予防教育(CAP/キャッププログラム)に携わるなかで、
子どもへの暴力(子どもの心とからだを傷つけること)は、
社会のなかでまだまだ認識がバラバラで、
そのために早期発見・早期対応がなおざりにされ、子どもたちだけでなくおとなも分断され、孤立を深めていることを感じています。

それは、暴力を再生産する環境に他なりません。

時代をつくっていくのは、私たちです。
一人ひとりの小さな行動の積み重ねが、長く続く変化を生み出すのだと信じています。
私たち一人ひとりに行動を起こす力がある。
子どもたちと一緒に、みんなで連帯して新しい時代をつくっていく。

新しい時代こそ、
子どもの権利が、表面的にではなく、日常で当たり前に尊重され、子どもの視点が社会のあらゆる面に活かされていく、そんな時代にしていこう。

“新しい時代こそ子どもの時代に”とそう念じています。