工場で働く20歳の武島直貴は、職場の人間ともまるで打ち解けず、人目を避けるように暮らしていた。それというのも唯一の家族である兄・剛志が、直貴の学費欲しさに盗みに入った邸宅で老婆を殺してしまったからだった。兄が罪を犯したのは、自分のせいだ。そう自責する直貴は、せめてもの償いにと服役中の兄から届く手紙に丁寧な返事を書き続けていた。そんなある日、更生した元服役囚と出会った直貴は、一度はあきらめたお笑い芸人の夢に再び挑戦しようと決意する。

06年直木賞を受賞した東野圭吾の社会派小説を、「3B組金八先生」や「愛していると言ってくれ」など数々のヒットドラマを手掛けてきた生野慈朗が映画化。01年夏から02年秋まで朝日新聞日曜版で連載された原作は、犯罪者の家族に突き付けられる厳しい現実という衝撃的で重いテーマが、大きな反響を呼んだ。出演は、兄が殺人者だという現実にもがき苦しむ主人公に山田孝之、弟を思うあまり強盗殺人を犯してしまった兄に玉山鉄二、そして主人公に大きな愛を傾ける工場の同僚役に沢尻エリカと、まさに若手実力派揃い。なかでも出場こそ少ないが、真に迫った玉山の演技が強烈な印象を残す。映画版には、原作になかった感動のラストシーンが用意されているのでお楽しみに!

西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ、当局は移民たちを厳しく取り締まっていた。街にはテロが横行し、全てが殺伐としていた。18年間、人類には子どもが誕生しておらず、人々は未来のない世界を生きていた。ある日、エネルギー省官僚のセオは、元妻・ジュリアンが率いる地下組織FISHに拉致される。彼らはセオを利用し、人類救済組織“ヒューマン・プロジェクト”に、人類の未来を担う一人の少女を届けようとしていたのだ……。

英国作家界の女王PD.ジェイムズの「The Children of Men(人類の子供たち)」を映画化した本作。子どもたちの声の聞こえない、銃弾の飛び交う荒んだ未来の世界を描いている。その世界には、テロや銃撃戦、裏切りが満ち満ちている。圧倒的な質量で描く銃撃戦のすさまじさには、思わず圧倒されてしまうはずだ。特筆すべきはアルフォンソ・キュアロン監督が徹底的にこだわったという8分間の長回しのシーン。完璧な計算とスタッフ・キャストの連携がなければ実現不可能なこのシーンだけでも、この映画を観る価値はあるだろう。なぜ、子どもたちが生まれなくなってしまったのか……、今を生きる私たちに深いテーマを投げかけてくる一作だ。

女刑事ケリーは、小学校でおこった殺人現場に呼び出される。鎖に繋がれた死体は爆弾で飛び散っていた。死体が行方不明となっていたエリック刑事ではなかったことに、ケリーは胸をなでおろす。でも、ジグソウはもう動けないはずなのに、これらの仕掛けはいったい誰がやったのか?しかも、今までのジグソウのパターンとは違うようだ。その日の夜、ケリーは何者かに拉致され、気が付くと、どこかの地下室に監禁されていた…。新たなゲームが、スタートしたのだろうか?

全世界を衝撃に陥れたシリーズが新たな謎とトリックをまとい、最高傑作『ソウ3』として誕生した!『ソウ』監督・脚本を手がけたオリジナル・チームのジェームズ・ワン、リー・ワネルが二人で考えた原案を練りに練り上げ、ワネル自身が脚本を執筆、コンビで製作総指揮を担当。『ソウ2』で才能を知らしめたダーレン・リー・バウズマン監督が、映像の死角を突くテクニックで、よりソリッドに、よりスリリングに演出。原点からの謎の解明と展開、究極の“ソリッド・シチュエーション=状況設定”はさらなる進化を遂げ、ジグソウの謎とアマンダの秘密が明らかになる。果たして、ジグソウの運命は?!全世界を襲う衝撃の話題作が日本上陸!(作品資料より)

16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか…。

史実とフィクションが融合したドラマティックでスキャンダラスなストーリー。出演者の見事な演技などが口コミで広がり、韓国で歴代動員数新記録を樹立。その記録は『グエムル-漢江の怪物-』に抜き去られたものの、韓国のアカデミー賞・大鐘賞では最優秀作品賞を始め、史上最多の10部門を独占受賞。最下層の大道芸人が、宮廷に招かれたことから、重臣や愛妾の陰謀と策略に巻き込まれていく。やがてチャンセンとコンギルの固い絆までが揺らぎ始め…。彼らが舞うたびドラマが起こり、血が流れる展開がスリリング。男気あふれるカム・ウソンの熱演、残忍な王の悲哀まで演じきったチョン・ジニョン、イ・ジュンギの“歴史を狂わせる美しさ”が際立つ。

1995年1月17日。カメラ屋を営む古市忠夫は、突然の激しい揺れで目を覚ました。大地震が起こったのだ。家族を避難させた忠夫は、消防団として町の人々の救助に当たった。たくさんの人が命を落とすのを見た忠夫は、死んでいった人たちのために、生き残った自分たちが何かをしなくては、という使命感を抱く。そして、街の復興のためのボランティア活動に参加すると同時に、60歳を前に、ゴルフのプロテストを受けようと決意する。

阪神淡路大震災を経験し、町の復興に貢献しながら、ゴルファーを目指した古市忠夫プロの実話に基づいた物語。古市は、00年秋、日本プロゴルフ協会(PGA)資格認定プロテストに、5911カ月という史上最年長で合格した。震度7の大地震の後、ゴルフバックだけが無傷で残っていたことから、還暦目前にして人生を賭けたのである。古市のチャレンジを応援する街の人々、そして、プロテストの最終審査で、「あなたと一緒に回れて楽しい」とキャディに言われる古市の人間力に感動。監督は、『新人刑事まつり』の万田邦敏。主演は、赤井英和、田中好子、他。賛同出演として、豊川悦司、永瀬正敏ら、人気俳優が名前を連ねているのが嬉しい。

大学を卒業したばかりのアンディの夢は、ジャーナリストだ。しかしそんな彼女が、ひょんなことから就いたのは、NYの一流ファッション誌の編集長アシスタント。多くの女性が憧れる職業かもしれない。でも当のアンディには興味ゼロの世界。果てはジャーナリストになるため!と職場に向かったのは良いけれど、彼女が手にしたアシスタント職は、生易しいモノではなかった。超カリスマ的な存在として君臨する編集長のミランダは、まさに「プラダを着た悪魔」だったのだ。

2003年に発表されるやいなや、瞬く間にニューヨーク・タイムズ誌のベストセラー・リストにランクインした「プラダを着た悪魔」。ヴォーグ誌の編集長アシスタントを務めていたローレン・ワイズバーガーによるその小説は、誰もがあこがれ、また覗いてみたいファッション業界の裏側をユーモアに包んで描き出し、多くの女性の支持を獲得。映画化である本作も、仕事や夢、恋に頑張る等身大の女性の姿を、右も左も分からず業界に飛び込んだヒロインを通じ、軽快なテンポで魅せていく。舞台が舞台だけに、超ゴージャスなファッションが次から次へと登場。また、カリスマ編集長には大女優メリル・ストリープが扮し、貫禄の演技で魅了する。目にも心にも元気をくれる作品!

山あいの静かな町、ティンバーライン。優しいパークレンジャーのベスに育てられたクマのブーグは、大きな体に似合わず甘えん坊。温かい部屋、柔らかいベッド、おいしいご飯…。人間界の快適な生活を満喫していたブーグだが、町に迷いこんだシカのエリオットに乗せられて騒ぎを起こしてしまい、森に返される事に。山奥に置き去りにされたブーグは、大好きなベスの元へ帰ろうと、エリオットの道案内でティンバーラインを目指すが…。

自然界を知らないクマが、初体験の森で成長していくハートフル・アドベンチャー。夜はぬいぐるみを抱え、子守り歌つきで眠るブーグ。ペットとして甘えん坊に育ち、野性味のカケラもない彼は、森の動物たちからバカにされっぱなし。小さなリスにまでやっつけられてしまう。しかし山はほどなくオープン・シーズン(狩猟解禁)。動物たちに危険が迫っていた…!ソニー・ピクチャーズ初のフルCGアニメ。絵画のように美しい背景と、温もりがあってキュートなキャラクターたちは、大人さえも魅了する。日本語吹き替え版のキャストは、ハリウッドから直々に指名された石塚英彦、八嶋智人、木村佳乃ら。PUFFYCHEMISTRYも声優に挑戦している。

田舎町の農家で11匹の子ブタが生まれる。母ブタの乳は10個しかなく、一番小さな1匹が命を奪われそうになる。それを見かねた少女ファーンは、その子ブタにウィルバーと名付け自ら母親代わりとなる。やがてウィルバーはほかの動物たちとも友だちになり、とりわけ優しいクモのシャーロットと仲良くなる。シャーロットは、クリスマスのハムになってしまうことを恐れるウィルバーに、言葉の贈り物をするのだった。

クモの巣に浮かび上がった4つの言葉が、人や動物たちの心を動かしていく愛の物語。全世界で4500万部を超える、E.B.ホワイトによる児童書のロングセラーを、最新CGI技術により映画化。監督は『エイプリルの七面鳥』のプロデューサー、ゲイリー・ウィニックが務め“生命の輝き”という原作のテーマを見事に映像化している。また、動物のボイスキャストも豪華。シャーロットには、出産後初の映画出演となるジュリア・ロバーツ。他にもネズミにスティーヴ・ブシェミ、牛にキャシー・ベイツ、馬にロバート・レッドフォードらが命を吹き込んでいる。さらに、音楽をダニー・エルフマンが手がけ、感動的なファンタジーの世界を、より盛り上げている。

NY動物園のライオンの親子、父サムソンと息子ライアン。ライアンはライオンらしく吠えることができず、野生で育ったワイルドな父にコンプレックスを感じていた。そんな時もの知りな鳩から“緑の箱”で外の世界に出られると聞いたライアンは、父と喧嘩したのをきっかけにその箱へ入りこむ。すると箱には鍵がかけられ、彼はトラックで運ばれていってしまった。それを知ったサムソンはライアンを追いかけて動物園を飛び出すが……。

連れ去られてしまった息子ライオンを探すため、父親ライオンとその仲間たちがニューヨーク、そしてジャングルで大冒険を繰り広げるCGアニメーション。力強い“野生の王者”として見られているが実は弱い父親ライオン・サムソンが、息子のライアンを探す過程で本当の“強さ”と“勇気”を手にしていく姿を描いた暖かな作品だ。動物たちの姿はCGで丁寧に描かれており、特にサムソンやライアンの毛並みの質感は思わず手で触れてみたくなるほどのリアリティをもって表現されている。字幕版の声優では、サムソンをキーファー・サザーランドが好演。日本語吹き替え版ではお笑いコンビのオリエンタルラジオがおしゃべりカメレオンを演じている。

暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンドは“00(ダブルオー)”の地位に昇格し、最初の任務で、世界中のテロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフルの存在を突き止める。高額掛金のポーカーで資金を稼ごうとするル・シッフルと勝負するため、モンテネグロに向かうボンドの前に、国家予算である掛金1500万ドルの監視役として財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンドが現れる。

新ボンドのキャスティングを巡ってはワールドワイドに物議を醸したが、ダニエル・クレイグという選択は間違いではなかった。原作はイアン・フレミングのボンド・シリーズ第1作。ゆえに殺しのライセンスを与えられた諜報員としてはまだまだ未熟で、これまで描かれたボンドたちとは違い、失敗もするし、本気で恋にも-ヴェスパーはシリーズ最高のイイ女かもしれない-落ちる。アクションやセックスアピールだけではない一人の男の複雑な魅力がよく出ている。引き続きジュディ・デンチが演じるMとの辛辣でウィットに富んだ会話もいい。主題歌「ユー・ノー・マイ・ネーム」も、まさに007誕生にふさわしく、新しい始まりを予感させる。