白人の男の顔の筋肉には、コンピューターにつながる長いコードが張り付けられ、人間の感情が電子記号に置き換えられ、解読される
顔は自然な表情を失い、蒼白というよりはより一層漂白された白さを保っている
白い肌、白い目、白い歯、白い爪、、、
男はその状態のまま、実験室で実験をつづけている
餌を捕ろうとする度に電流を流したモルモットは
初めは抵抗を示すが、やがて餌を捕ることをやめるようになり、餓死していく
、、、実験から成果を得た白人の男は無表情な顔に、かろうじて薄笑いと読める表情を浮かべると、
死にかけて動きの鈍くなったモルモットを、ピンセットでつまみ廃棄物処理箱に捨てた
あとは機械が無造作に処理するだけだ
実験室を出た廊下の窓の外には、白人の男が忌み嫌う夜の闇が実験室を取り囲む
駐車場に止められた車の中からカーステレオの歌がかすかに、この廊下に届いてくる
ここに座ってくれ 足を組んでくれ 黄昏に顔を向けてくれ
その指で髪をかきあげてくれ
ダーリング ダーリング ダーリング
これから言うことを聞いてくれ 笑わないと約束してくれ
あなたがほしい あなたがほしい あなたがほしい
ダーリング ダーリング ダーリング
僕にはもうあなたしかない
夜がきても 朝がきても 春がきても 夏がきても 秋がきても 冬がきても
僕には もうあなたしかない
ダーリング
声を聞かせてくれ キスをかわしてくれ あたたかい涙わけてくれ
その声で熱くささやいてくれ
ダーリング ダーリング ダーリング
すべてがわかったと言ってくれ 世界中に発表してくれ
あなたがほしい あなたがほしい あなたがほしい
ダーリング ダーリング ダーリング
僕にはもうあなたしかない
夜がきても 朝がきても 春がきても 夏がきても 秋がきても 冬がきても
僕には もうあなたしかない
ダーリング!!!!
(ダーリング・沢田研二)