特に何も話さずに。

 

あなたが、隣に座ってくれた。

 

私も何も言わずにいた。

 

あなたには弱いところなんて、

見せられないと、

勝手に思い込んでいた。

 

でも、あなたは全て、お見通しだったのね。

 

精一杯の、

「今、僕にできること」を

この瞬間、してくれているのだと。

 

静かに私が泣き出しても。

 

あなたは何も言わずにいてくれた。

 

私も何も言わずにいた。

 

 

窓の外の夕日はもう、

「また明日ね」と言っている。

ピンクとむらさき色した空も、

しっとりと泣いているようだった。

 

 

 

***

 

文章の作者:カプチーノ and K

 

あとがき:

インスピレーションで書きました。

 

 

そこに居てくれるだけ、

それだけでいつも、心強い。

 

言葉じゃなきゃいけない、なんて

堅苦しく考えなくて良い時だってある。

 

いつも隣に座ってくれて、

ありがとう。