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湊剛のROCK風雲録「まさしくROCK だ さだまさし」より

「さだまさし」はロックである。
僕はある時から、そういう思いが強くなりました。そして年々それが強くなり、いまや確信するに至りました。
 さだまさしのファンの方々の何人がそう思われるでしょう。逆に「湊、何を血迷ったことを言っているのか!」とお叱りを受けるかもしれません。
 さだまさしの音楽ほど、日本的であり日本人が大好きな情景や情愛を感じられる音楽はないというのが一般的です。ですからロックROCKという言葉は、音楽の実際から最も遠い存在というイメージが、さだまさしにはついて回っています。それは「日本的なものがロックであるはずが無いという」という誤った常識から生まれていると、僕は思っているのです。
 「さだまさし」は十分すぎる程ロックであり、「さだまさし」は日本を代表するロックミュージシャンだという僕の確信は変わりません。音楽のカテゴリーや演奏スタイルだけがロックを決定するのではないと僕は思っています。もっともっと大事なものがロックであると信じているのです。
 僕、湊剛が考えるロックの世界観を書きつつ、「さだまさしはロックである」
ということを検証していきたいと思います。
湊剛


 さだ君、さだ氏、まさし…。ファンの方々スミマセン。まさしと呼ばせてもらいます。
 まさしと僕が出会ったのは1973年~1974年のある日、音楽プロダクションのバードコーポレーションのマネ-ジャー、当時はやまがたすみこさんでしたが、『精霊流し』の簡単なデモテープを渡されたのがきっかけです。当時はディラン、ジャックエリオット、ウッディ・ガスリーなどの影響で、メッセージ性の強い岡林信康を中心としたムーブメントがあり、関西フォークが全盛の頃でした。僕はデモテープを聴いて、最初は甘く切ないラブソングだろうと思っていました。しかし、詩をよく読むとディテールと言葉の選び方の鋭さがとても印象的なことに気づきました。詩の世界が綺麗で土地の匂いを感じさせる。まるで北原白秋を音楽にしたような感じを受けたのです。
 当時担当していたラジオ番組「若いこだま」で流したら、どういう反響や反応があるだろうという気持ちが強くなりました。そして番組で流すことに決定して、グレープの二人を呼んでNHKで収録することになりました。スタジオはいまも覚えていますが604スタジオでした。放送後の反響は大きいものでした。ハガキが大量に届いたのです。それはリクエストのハガキであり、また『精霊流し』という曲に対しての感想や思いがたくさん書かれたハガキでした。グレープ、さだまさしという名前は僕の中にしっかりと刻まれました。
 「若いこだま」はAM放送でしたが、やがてFM放送の時代がやって来て、僕もFM番組を担当することになります。サンストの愛称で知られるようになった「サウンドストリート」です。その全盛時代には月「佐野元春」火「坂本龍一」水「甲斐よしひろ」木「山下達郎」金「渋谷陽一」という、いまでは考えられないほど豪華メンバーが、それぞれDJを担当したのです。
 ある年のこと、NHK-FMの視聴率週間の時、サンスト水曜日担当の甲斐君と相談してゲスト当てクイズをすることになりました。そして番組内でリスナーに告知をしたのです。3週間後に登場するゲストをリスナーが予想して当てるというクイズでした。水曜日の甲斐君の番組で呼ぶゲストは、それまで甲斐君が決めるハードで男っぽいゲストか、僕が決める女性ゲスト(例えば竹田かおりさんとか、風吹じゅんさんとか僕や甲斐君の好みばかり)が通例でした。ですからリスナーはその線に沿ってゲストを当てようとしていました。答を書いたハガキが1万通も届きました。正解者はなんとたった一人。ゲストの正体はさだまさし。
水曜日のリスナーにとっては意外も意外な人物。おそらく衝撃的だったと思います。
 当初は正解者は10人はいるかなと思っていました。甲斐君がDJ をしていた水曜日の番組では、さだまさしの曲は一度もかけたことはありません。
そのかわりといっては変ですが、中島みゆきや、ユーミン、フォーククルセダーズ、はっぴいえんどの曲はガンガンかけていたのです。傾向としてはあまりフォークっぽい曲は取り上げてこなかったので、グレープやソロになったまさしの曲を流すことはなかったのです。ゲスト当てクイズの話に戻りますが、クイズを出されたリスナーの頭の中に「さだまさし」の名前はまったく浮かんでこなかったのだと思います。それほど意外な人選のゲストだったのです。
 ではなぜそんな意外なゲストを呼ぼうとしたのかを書いておきましょう。音楽業界はファッションとかサウンドとか表面的なファクターでジャンル分けをすることが多いのです。フォークギターを持っているからフォーク。エレキギターを使って大きい音をだすからロック、インストゥルメンタル(演奏)中心で聴き心地の良いものならクロスオーバーかフュージョン。フォークがポップになるとニューミュージック。ちょっと尖っておしゃれが強調されると渋谷系。こういうカテゴライズとネーミングは分かりやすくて簡単なので、多くの人が使います。でもそれはアーティストや曲が持っている本質的なもの、核心から分けられたレッテルではないのです。僕はグレープ時代からソロになる過程でまさしのことを「彼はROCK アーティストとして語られるべきだ!」という強い思いを持っていました。当時のまさしの偏ったイメージは「軟弱」で「ラブソングの権化」でした。それは違うということを証明するためにも僕はゲストはまさしでいくと決めていたのでした。・・・


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