松本潤を言葉で     〈 嵐 〉 -86ページ目
爽太の妄想、印象的なモノローグ。
これからどうなるのかなあ。
妄想は突然現実になって、夢と自虐の相手だった人が側にいる。
それで言えない言葉がモノローグで聞けるのかな。
バカだなあって笑ってた部分はどうなっちゃうのか。
それに答えるようなスタート。
えれなの好きなキスを演習のようにしちゃう爽太と、それをなぞるように思い出し本番する爽太。
この対になったキスシーンが苦いです。
『どんな気持ちでいたっけ』
この一部が死んだような声がいい。
薫子とえれなのが印象的。
アンクル丈のマニッシュなユニフォームの薫子と、女らしさと女の子っぽさのあるえれな。
店の前でのふたりのシーンはより強く感じた。
「お友達」って薫子のワードがコワイ響き。
薫子
「そうやっていい子な態度貫いたって、結局彼女に負けたじゃないですか。無駄なんですよ。結局図々しい女が勝つんだって」
薫子から見るえれなの存在って面白い。
嫉妬の対象でもあるし、憐れむ相手でもある。
薫子
「あたしはガラスの靴を叩き割ってあげたのよ。正しいことをしたんだよ。」
言い聞かせるように言ってる薫子にかけるオリヴィエの言葉も優しい。でも辛辣。
きっと薫子は解放されない。
ベッドの中でチョコ話。
うつぶせで体寄せ合って笑って楽しそうで。
本来こうであればよかったふたりなんじゃないかなあって。
『こんな話がしたいんじゃない』
でもそんな話してるふたりの方がしっくりくるのはなんでなんだろう。
ショコラのミューズは恋人より友達であるべき人だったのかも。
友達ではあるはずがないふたりにそう思うのは、芯の部分があまりに濃くて、表面的な話をしててほしいから。
だったら恋はドロドロに汚れるものだって言ってたオリヴィエ父の言葉は、まさにふたりが友達じゃないことを表してるってことか。
「いいよ」
この声の切なさにサエコは気付いてないのかな。その後のキスで気付かない振りなんだなあと思う。
どっぷりつかって修復してる。
薫子
「あー、不倫プリンセスのご所望ですか」
爽太
「‘ぱっくぱっく’じゃなくて‘ばっくばっく’なんだよね」
Olivier
「スルーか」
まつり
「スルーした」
薫子
「スルーかよ」
薫子さん目の下ピクピクの演技が細かくて好き(笑)
その後の爽太に「いい顔」と言われる薫子の表情が、一時停止したら本当によくて何度も止めちゃったよ。いい顔のバレエダンサーだよ(ほらバレエはどこで一時停止しても綺麗な形だっていう…)。
アンコールお願いする爽太が極悪非道に無邪気すぎてリピ(笑)
「ヒントになりそうだな」って上に向けた目が不倫のすべてを脇にやっちゃう破壊力のある可愛さ。
チョコバーはカロリー考えてねレーズンはやめてねとか本気で考えてる私…。
薫子の妄想閉店ストーリーにほっとする。
「てことは現実にはないんだ」と。
私本気でそっちの心配してたんだよ…閉店に追い込まれるパターン。そんなの詳しく描写する展開あるわけないと思いつつ、現実的なことが気になって。見たくないなと(笑)
ぶったぎり演出いい、本気で救われる。
そしてね。ホスト爽太ね。
ここはもう笑った笑った。爆笑だよ。
爆笑とは大勢で笑うこと、ひとりで笑うのは大笑いって何度聞かされても爆笑って使っちゃうよ。だって「爆」のインパクトが「大」にはないんだもん。言葉を作るしかない。猛笑?崩笑?
なんでこんなにサマになるの。
めちゃめちゃかっこいいのに笑えるの。
ホストのシーンがあるって聞いて心配してたのが、よけいにいい助走になった。
低めにしたハードルを棒高跳びで跳び越えていったような爽快感。
夢見る薫子さんが森三中の黒沢さんに見えてきたりして…ついでにこの間のコヤブ歴史堂の菅原孝標女を思い出したりして。
オリヴィエとまつりのやりとりがいい。
サエコの声の移り変わり。
サエコのアドバイスはどこか空々しくも聞こえるんだけど、まつりが「欲しかったものはこれだ」という実感を持つのも納得。
薫子はまつりをたきつけようとしたけど、やっぱりサエコが一枚も二枚も上手。
自分で動いて自分の評価にする。印象付ける。
バーの爽太がいいなあ。
自分のややこしい関係じゃない、他人事を気楽に聞いてる力の抜け具合にほっとする。
えれなとの時間がなくなって、実はここで癒されてるんだなと思う。
だからこそえれなとの対比が哀しい。
オリヴィエの言葉に現実に引き戻されてる顔に「そりゃそうだよ」と思う。
「でも時々さ、なんでこの人ここにいるんだろうって感じることがあって」
抱きしめ合ってるその視線が相手を通り越して遠くを見ている感じかなあ。
えれなと同じ気持ちでいるようなのも、じゃあちゃんと付き合って同じように共有できるかっていうのも疑問。 片想いを共有してたふたりが両想いになって、浮き上がってくるのは重なってない部分だけなんじゃないかなと。
妄想の中のサエコが自分の望みとその正反対で、どちらにしろ自分の中にいたのに、 傍にいるようになった途端どちらでもないって思い知らされるみたいに。
まつりの薫子への言葉が痛いいいいい!一番言ってはいけない言葉を!「やっぱ恋多き女の先輩」
たたみかける様に関谷のメール(笑)
爽太と吉岡さんの対峙。
「いらっしゃいませ」の爽太の振り切りっぷり
笑顔が旦那さんにロックオンされててブレない。
「紗絵子が…」と名前を出して顔をうかがい見る吉岡さん。
「アドバイス聞くモード」を崩さない爽太。
なんかわかる。
動揺を見せまいとするときにする目。
自然に見せて止まっている瞳。
そしてそのまま ――
吉岡
「あれすごく美味しかったなあ」
瞳が絵に描かれたみたいになる。
なのに目から口元にかけて、すっと何かが落ちるのが見える。
ここうまいな。
指がせわしなく動いて、「吉岡さんと一緒に食べてもらいたくて」なんて言葉、再度聞いてみると余計なひと言に聞こえる。それがまた、線を越えたか失敗だったかいや大丈夫かあれでよかったのかと右往左往する、爽太の後の心情を見ているようで面白い。
爽太と吉岡さんの表情の見えない斜め上からのアングル。
でもわかる表情。
動かしてないよね。
でも戻ると確実に変わっている目。
この丁々発止たまんない。
言葉のペースを乱さないように探り合ってる。
爽太はただ者じゃないよくわせものだよ、こわ~って気持ちと
貼り付けてるふたりの表情に弱さを見る気持ちとで私もぐるぐる心の中が回る。
ぽろぽろほころびが見えてくるとほっとするぐらい。
手を下ろしたままの爽太が小学生みたいにあどけない姿に見えてたと思ったら、テーブルの上に出して臨戦態勢だって感じたり。
あまりの瞬きのなさに目が離せなくなってたらふと伏せた目に息ついたり。
吉岡さんうまいな。
可哀想な路線でくるか。
爽太は「プチ家出」なんて上手な言葉を出してきたと思ったらそれを上回る不安を煽る言葉の数々に動揺。
吉岡さんの言葉が特別じゃなくて、冷蔵庫の余りもので美味しい料理できちゃったみたいな攻撃力でくるから、真の実力者的な恐ろしさを感じてしまう。
かと思えば旦那さん目線がちょっとやり過ぎだよバレるよと思ったとたん、爽太の方がその上手に立つかのように言葉を放って。そこでこれまた旦那が同情心あおって!ちょっとした夫婦の問題なんですよって空気出して!爽太の表情に影が落ちて。
ふははははははそこらへんの格闘技より格闘技。
吉岡
「小動くんは女の人を殴ったことありますか。殴るってほどじゃないけど、なんかこう ―― 」
爽太
「まさか、ないですよ。」
ここいい。
この台詞、この表情。
爽太が自分の方がいいと思った顔。でも夫婦じゃないって顔。
もう言っちゃえよ!って思った。
でもまずは打倒サエコだな。
違うな、倒しちゃいかんな。
モノローグが強い声になってきた。
爽太
「俺はどういう使い勝手なんだよ」
帰宅したサエコが「酔っぱらった夫」みたいでちょっと笑っちゃった(笑)
この辺、サエコと旦那さんを思わせて面白い。
全然違ってても、ここにも気持ちの通じたふたりはいないなって。
薫子
「ごめんね爽太くん、巻き込んじゃって」
言葉のありようにひとつひとつひっかかる爽太に女性的な不安が見える気がする。
だからよけいわかる。
リピってたら階段かけ上る爽太の後ろ姿がよくて何度も…おっと話に戻ろう。
「サエコさんだってホントはそろそろ帰りたいでしょ」
私は誘い受けがキライだ!
子供の頃から嫌いだ。
でも気付いたら実は自分もやってるんだけどね…。
吉岡さんには必死で隠してたけど、気持ちがボロボロこぼれてる「否定してくれ」な言葉。
「聞いたことないもんね」「そんな話するような関係じゃなかったからね」
ここのやりとりもなかなかの闘い。
聞きたいどうして言ってくれないのどうしてここに来たのいるの説明してここにいたいと言って。まだまだ少しも見せてないよ何も知らないでしょひきとめて求めてる顔して懇願して。
面倒くさいなあんたたち!と薫子副音声があればツッコんでくれたかもしれない。 いや六道さんの方か(笑)
「突き放さないでよ」
敗北宣言のような言葉だけど、もう闘いじゃない。
サエコの後ろ姿からの顔の見せ方。
『正も誤もない これが恋だ』
いやあるだろう…不倫はダメだろう…えれなは可哀想だろう…ってやっぱり思うけど、気持ちいっぱい抱えて階段上ってきた爽太が、全部落として核の言葉「好きだよ」だけが残って、それがサエコがただひとつ欲しいもので。両手で差し出した時「これが恋だ」って言われたら「そうかも」と思ってしまう。
私の考えてたものも手放そうって気持ちになる。
吉岡さんとの殴り合いにも不倫発覚にもならないのに闘いとその放棄の回でした。
面白かった…。
まとまらないのですが以下、もう少し。
薫子のえれなに言った上の言葉で、ロングアゴーっていう三原順のまんがを思い出しました。
 いつか報いを受けるだろうと思っていたミリアムは
そのわがままぶりがいいと言う男と結婚した
優しいアニタはその優しさにすがる様な男と結婚し
守られようとする者はいつ迄も守られ
気遣おうとする者はいつ迄も気遣い
戦おうとする者はいつ迄も相手に不足することなく
役割通りに生きている人達しかどうしても思い出せない!!
中略という言葉を略すぐらい略してしまいました。これが頭をよぎった。
そこが落ち着く席かのように定位置に戻ってしまう。
これは理不尽なのか、自然なのか。
状況を打破できずにいるのか、それとも問題が解決してもその先にまた同じ状況を探してしまうのか。
でもアニタは笑ってるかも。
薫子がオープンになってえれなが貪欲になって、画一化した亜流サエコの彼女たちが満たされるような気もしない。
運命論者でも信仰心が強いわけでもないけど、神様に渡された宿題は「出来事」よりその人の「性質」なのかもしれないと思いました。
「満たされたいと願っていたい」ポジに向ってしまう爽太の選択が楽しみです。