最近は授乳中でもついついテレビを見てしまいます。テレビ大好き子供版ナンシー関ことカポエイラです。

 

 

 最近ではリビングにいる時間も少しづつですが増えてきました。以前はお昼間でも眠くて仕方がなかったのですが、だいぶ体力もついてきてバウンサーに揺れながらテレビを見たりしています。

 あの長いドラマって映画っていうんですか。あの2時間ぐらいのスティーブン・セガールがよく出ているやつ。あれすんごい面白いです。なんか途中から見始めたとして、あらすじとか人間関係とかがよくわかんなくてもついつい最後まで見ちゃいますよね。

 

 椅子に座って見ていた大ちゃんは内容をわかっているのかわかっていないのか、眉間にしわを寄せて目を細め、肘はテーブルに添えて親指と人差し指をVの字の整え、鋭利なアゴをそれに載せて、何か考えことをするかのようになにやら一人でブツブツと唱えています。

 

 

「今のすごくいいアングルだなあと思ったら、結局これも黒澤さんのアングルなんだよなあ」

 

 

 はい、出ました。まるでわかったような口の利き方をしていますが、絶対に何もわかっていないのです。この人が大体何か考え事をするかのような顔をするときは、決まって知ったかぶりをしている時です。ていうかこのセリフは先日ビートたけしが何かの番組で言ってました。

 あちしはこの二ヶ月で急激な成長を遂げているのに、この男は同じ時間でも全く変わらないですね。

 

 

 成長と言えばあちしまたレベルアップしましたよ。

 

 

 最初に異変に気付いたのは、お昼寝から目が覚めてバウンサーに載せられ、揺れている時でした。ぼーっと天井を眺めていたのですが、何やら先ほどからあちしの顔の周りで何かが飛び交っているのです。

 よく目を凝らして見ると何だか渦を巻いた小麦色した塊が顔の周りを行ったり来たりしているのです。あれ、これソーセージロールです。しかもソーセージが入っていません。ソーセージなしのソーセージロールが顔の周りを行ったり来たりしております。

 何だかお腹がすいてきました。しょうがないので飛び交っているそれを一度口でハムハムしてみますが、何しろソーセージがないのですごく味気なく、変な塩気があるだけです。ていうかそもそも何でこんなものが飛び交っているのでしょうか。

 

 あちしは近くにいた万実さんにおんぎゃーと激しく抗議しましたが、「んっ?どひたー?」と全く取り合ってくれません。万実さんはこういうところがあります。

 だんだん飛び交っているソーセージロールが鬱陶しくなってきましたが、どうすることもできないので、「頼むからあっちに行ってください!」と毛布を深くかぶったところ、ぴゅーんとソーセージロールはいなくなりました。

 

 割と聞き分けのいいソーセージロールでしたが、しばらくするとまた戻ってきては顔の周りをうろついています。再び「向こう行ってください!」っていうとすぐにまたぴゅーんと去っていきます。

 

 おかしいですね。

 

 割とあちしの意見が採用されるんです。「こっちへ来てください!」するとこっちに飛んできます。どうやらこのソーセージロールはあちしの意思と連動されているみたいです。不思議なので、宙に浮かせたまましばらくじっと見つめていると、あちしを見ていた大ちゃんが

 

 

「カポ、ついにハングリーガードしとんな」

 

 

とこちらを腕組みをし、眉間にしわ寄せながら細い目でわかったような顔してつぶやきました。

 

 後後万実さんに聞いてわかったんですが、あちしが見つけたのはソーセージロールではなく、実際はあちしの手だったようで、大ちゃんがハングリーガードと言ったのは、正確には『ハンドリガード』という行為らしいのです。

 生後2~3か月の赤ちゃんが自分の手をかざして、じっと見つめる行為らしく、リガード(regard)は、英語で「~をじっと見る」という意味らしいのです。

 

 なるほど、これが手というものですか。大ちゃん、ハングリーガードってお外で言ったらダメですよ!

 

 

 なので、手を認識したあちしは最近ではいろいろと動かしたり、ハムハムして遊んでおります。つい昨日のお話ですが、指をハムハムしているだけでは物足りなくなったので、拳ごとハムハムしてみたところ、えづいてしまいゲロ吐きました。何事もやり過ぎはいけんのですねぇ。