均等法成立30年、研究者らが検証 都内でシンポ
「均等法は『白鳥』になれたのか」と題したシンポジウム(日本学術会議ジェンダー研究分科会主催)が25日、都内で開かれた。男女雇用機会均等法の成立からことしで30年。改正をへて「みにくいアヒルの子から白鳥になった」とも評される同法について検証しようと企画され、研究者や弁護士らが意見を交わした。
女性の労働に詳しい中野麻美弁護士は、均等法は男性並みに働ける一部の女性に道を開いた一方、非正規労働者が増え、女性労働者を分断して格差や貧困が進んだと指摘した。
社会学者の上野千鶴子氏は「均等法は白鳥ではなくカモになった」と話した。女性たちは過剰に仕事も子育ても求められ、国の餌食になっているという意味だという。「こんなのやってられない、というのが今の日本女性では」と問題提起した。
(朝日新聞 2015/10/26)
「均等法は『白鳥』になれたのか」と題したシンポジウム(日本学術会議ジェンダー研究分科会主催)が25日、都内で開かれた。男女雇用機会均等法の成立からことしで30年。改正をへて「みにくいアヒルの子から白鳥になった」とも評される同法について検証しようと企画され、研究者や弁護士らが意見を交わした。
女性の労働に詳しい中野麻美弁護士は、均等法は男性並みに働ける一部の女性に道を開いた一方、非正規労働者が増え、女性労働者を分断して格差や貧困が進んだと指摘した。
社会学者の上野千鶴子氏は「均等法は白鳥ではなくカモになった」と話した。女性たちは過剰に仕事も子育ても求められ、国の餌食になっているという意味だという。「こんなのやってられない、というのが今の日本女性では」と問題提起した。
(朝日新聞 2015/10/26)