真冬らしい、厳しい寒さが続いている。
寒風の中を同業者の女性と歩いていたとき、
彼女が 「冷蔵庫の中にいると思えば
この寒さにも耐えられるわ!」と言った。
その言葉の勢いに思わず「そうですね」と
相槌を打ちそうになって、待てよ、 と思った。
冷蔵庫の中は確かに寒いだろう。
しかし、そう思い込むことで冬の 寒さに耐えられる、
というのはなんだろう。
お互いに早足で歩いていたのだが、
私が一瞬考えてしまったせいで、 相槌のかわりに
妙な沈黙が生まれてしまった。
何をまじめに考えているんだ、と今度は反省した。
これは深い意味のない、彼女のユーモアなのだ。
密かにとっつきにくい感じを抱いていた彼女なのだが、
意外と親しみやすい性格なのかも知れない。
こんな風に戸惑うのは、私の悪いくせだと思う。
