昨日一昨日とでかけていまして、昨日の分からまずいきます。
なにせ、神戸での会期が残り少なくなっているので…

神戸市立博物館で「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」を見てきました。

6月からの会期で、8月28日(日)までなのですが、ずっと忙しくて今頃に。

9時半からだったのですが、10分くらい前に到着。
まだ、そんなに混んではいなかったのですが、開場の頃には、20~30人くらいはいたのではないかなと思います。
チケットのある人とない人で、並ぶ列が2つに分かれていますが、神戸市立博物館スタッフの方が数人いて説明してくれます。
待っている間も、とても暑いので扇子や帽子などとともに、飲み物を忘れずに。



いつものように3階から2階が特別展で上から下へ見ていきます。
170件、約350枚の作品数。

丁寧に見ていたら、かなり時間かかると思います。
館内は、作品保存のため20度設定だそうで、薄手でも上着持参された方が、いいと思います。
トイレも先に1度行っておかれた方がいいと思います。

作品は、今回もボストン美術館らしく、保存状態がよくて、色も美しく残っていました。

今回の解説も、わかりやすく丁寧に書かれていました。
でも、面白かったのは、絵の上に書いてある現代風のタイトルというか一言のキャッチコピー。
何度もにんまりしました。
アニメと絡ませてあったりして、古いけど新しい…って思いました。


江戸時代末の浮世絵師、
歌川国芳(うたがわ くによし 1797~1861)と
歌川国貞(うたがわ くにさだ 1786~1864)。
歌川一門で兄弟弟子だったそうですが、得意分野はきっぱりと違っていて、見比べるのも楽しいと思います。

明治元年が1868年なので、日本の混乱期ではありますが、浮世絵としては錦絵と呼ばれる完成度の高い作品が生み出されていて、維新の混乱期に海外に流出していたんだろうと思います。



最初は役者絵。何代目○○…現在も脈々と続く歌舞伎の家門。

なにげに今の歌舞伎役者さんに似ていたり、似ていなかったり、ついそんなところを見ていたり、若イケメンはさぞや実物かわいかったやろな…とか、しょうもないところを見ていました(笑)

装束や小物も詳しく描かれていて、一生懸命見ていたらかなり時間かかりそうですが、その後の予定があったので空いているところを見て後で戻って見直していきました。
最初の3階部分、特に入り口付近は混雑していましたが、3階後半から2階あたりの美人画などは、ばらけてきて、ゆっくり見ることができました。
それでも1時間以上かかりました。



錦絵もいろんな題材で書かれているんだなと思いました。
四季が随所に感じられました。
役者さんのオフ、今もパパラッチいますよね。
役者さんの死亡を悼む死絵(しにえ)は初めて知りましたが、追悼の寄せ書き、ファン心理は一緒ですね。
ブロマイド兼暦は趣味と実益をセットにしています。
役者同士のいさかいなどは、SMAPの解散劇とつい重ね合わせてしまいました。

それにしても…販売戦略も飽きられないようによく練られていたんだぁと。

後半のきれいなお姉さんのさりげない仕草の美しさは、言葉遣いなどとともに、私の母の世代にはあったけれど、今はほとんど見かけなくなっているなぁと。

絵は現代にも通用するような斬新なものが多かったけれど、
夜に出ていい時間が決まっていて、イベントなどで延長時間が特別に決められていたり、今みたいに自由じゃなかったんだと、当時の約束事などに気づかされました。

いろんな動植物が描かれていましたが、ネコちゃん多かったです。


私は若い頃は浮世絵は、あまり興味なかったので、たまに浮世絵の展覧会に行っても性根を入れて見ていなかったので、もうちょっとしっかり見ておけばよかったなと、いつも思います。

PR動画です

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞 - YouTube



☆「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」
★神戸は大人1500円。

★月曜休館。なので22日お休みです。

★平日は9時半~17時半。
土日は9時半から19時。
※ただし入場は30分前まで。

詳しくはこちらをクリックしてお読みください。

神戸市立博物館 特別展 ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞


神戸市立博物館HP

神戸市立博物館:トップページ


公式HP

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞【くにくに 神戸】



おまけ…
巡回展で、東京はすでに終わり、神戸の後は名古屋。
9~12月。最終のようです。詳しくはこちらから

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞:概要 - 名古屋ボストン ...


名古屋ボストン美術館のHPトップ。

名古屋ボストン美術館



ざっくりでしたが…楽しかったので^^




人気ブログランキングへ