朝、家を出るとすっきり晴れた青空、雨上がりの澄んだ空気に思わずはにかんでしまう。
雨は昨晩のうちにあがったらしい。
「んー…気持ちいい朝!」
私は両手を上げて大きく伸びをすると自転車に股がった。
最寄り駅までは自転車で10分程度だ。爽やかな気分に鼻歌も好調。
ふと視線を上げると目の前に大きな白いアーチが広がっていた。
「わぁ…飛行機雲…」
青の背景に白のライン。左から右へ、下から上へ延々と伸びている。
まさに右肩上がりだ。
「私の成績も右肩上がり!になればなぁ…ははっ…」
さすがに自嘲気味にな笑いがこぼれた。この前の試験も散々だった。やっぱ一夜漬けはだめだよね。
なんてことを呑気に考えながらふらふら自転車をこいでいたものだから、目の前に人がいたことに直前まで気がつかなかった。
「うわっ!?おい、どこ見てんだ!気を付けろ!」
「あぁ!ご、ごめんなさーい!」
なんとかハンドルをきって回避した。
あ、危なかった…
反省しながら駐輪場に自転車を停めてとぼとぼ歩き出す。
無駄に浮かれていたせいだ。よくぼんやりしてるとか注意されるけど、ほんとに気を付けなきゃなぁ…
頭は下向き、目線も下向き、だけど意識は宙ぶらりん。そんな状態で歩いていたもんだから、
ビシャッ!
何か足下で音がした。ピカピカのおニューの靴が濡れてる。いや、水没してる。
「うわわわぁ!」
見事に水溜まりにダイブしていた。しかも悪いことに泥混じりの濁ったやつ。
慌てて退避するが後の祭りだ。今朝までの光沢は失われ、靴は無惨などぶ色にそまっていた。
ううっ…ついてない…いや、さっきのも今のも私がいけないんだけどさ。
はぁ…とため息混じりに天を仰ぐと、白い飛行機雲があった。
だけど右肩上がりだったはずの線は、徐々に下降線をたどりビルの影へと消えていくのだった。
「はぁぁぁ…」
今度は大きなため息が吐き出された。さっきまで気分は右肩上がりだったはずなのに今では両肩下がりで俯いているのだった。
雨は昨晩のうちにあがったらしい。
「んー…気持ちいい朝!」
私は両手を上げて大きく伸びをすると自転車に股がった。
最寄り駅までは自転車で10分程度だ。爽やかな気分に鼻歌も好調。
ふと視線を上げると目の前に大きな白いアーチが広がっていた。
「わぁ…飛行機雲…」
青の背景に白のライン。左から右へ、下から上へ延々と伸びている。
まさに右肩上がりだ。
「私の成績も右肩上がり!になればなぁ…ははっ…」
さすがに自嘲気味にな笑いがこぼれた。この前の試験も散々だった。やっぱ一夜漬けはだめだよね。
なんてことを呑気に考えながらふらふら自転車をこいでいたものだから、目の前に人がいたことに直前まで気がつかなかった。
「うわっ!?おい、どこ見てんだ!気を付けろ!」
「あぁ!ご、ごめんなさーい!」
なんとかハンドルをきって回避した。
あ、危なかった…
反省しながら駐輪場に自転車を停めてとぼとぼ歩き出す。
無駄に浮かれていたせいだ。よくぼんやりしてるとか注意されるけど、ほんとに気を付けなきゃなぁ…
頭は下向き、目線も下向き、だけど意識は宙ぶらりん。そんな状態で歩いていたもんだから、
ビシャッ!
何か足下で音がした。ピカピカのおニューの靴が濡れてる。いや、水没してる。
「うわわわぁ!」
見事に水溜まりにダイブしていた。しかも悪いことに泥混じりの濁ったやつ。
慌てて退避するが後の祭りだ。今朝までの光沢は失われ、靴は無惨などぶ色にそまっていた。
ううっ…ついてない…いや、さっきのも今のも私がいけないんだけどさ。
はぁ…とため息混じりに天を仰ぐと、白い飛行機雲があった。
だけど右肩上がりだったはずの線は、徐々に下降線をたどりビルの影へと消えていくのだった。
「はぁぁぁ…」
今度は大きなため息が吐き出された。さっきまで気分は右肩上がりだったはずなのに今では両肩下がりで俯いているのだった。