イタリア・ローマのフィウミチーノ空港でトランジット中、
ゲートがデリー行きの飛行機とかぶりました。
周りはほとんどインド人です。そこらじゅうでインド音楽が聞こえます。
インド。いつか、私も行くのでしょうか。
英語のほかにはアラビア語と、ほんの少しのヘブライ語以外分からない私は、
これまで中東以外へ行くのを億劫がってきました。
ローカル言語で周囲の雰囲気が拾えないことが不安なのです。
治安の問題もあるけれど、現地文化を侵してしまいそうな気がして。
そして、言語を習得する大変さも身をもって経験しています。
(えー、またアレを一からやるの〜?的な。楽しくもありますが…。)
一方、ここ最近の出会いや読書を通じて、やっと
「偶然置かれた場所に根を下ろしてみるのも悪くない」
と思うようになりました。
ローカル言語が喋れなかろうと新しい分野だろうと
目標を創り粘って結果を出す人は沢山いるし、
英語でコミュニケーションを取って地元に馴染む人も確実にいるのです。
理論では分かってはいたけれど、実物を見てやっと心得ました。
「私にはそれができない」と言うには、まだ早い。
大体、無駄にチキって試してもいないんだから。
考えてみればうちの父親だって、
大手メーカー営業からメディアへ転身したのは確か40代。
視野が広がった彼は新分野でもめきめき力を発揮し、
楽しそうでもありました。
たかが31やそこらの私。
中東、とりわけパレスチナ・国際協力にこだわるのもアリだけれど、
ここでも精一杯頑張るのだけれど、
変化を恐れなくてもいいかな、とも思っています。
異国イタリアで異国インドにまみれながら、そんなことを考える夜です。
(そうだ、大体パレスチナに留学したのだって偶然の産物なのでした。
国際法ゼミに落ちなかったら、ここには来なかったんだろうな。)