...と、問うていた高校入学前の春休みのことを、
娘のあかりさんの寝顔を見ていて思い出しました。

当時文通していた男の子は、
「世界には色々な神様がいて、インドには戦争の神様もいるんだよ」
と答えてくれました。
16歳の私はそれなりに合点しつつも、やっぱり納得がいかなかったのでした。
自分が享受する豊かさと、世界の状況に。

* * *


あかりさんの寝顔が無垢過ぎてまぶしくて、
世界中にいる彼女の同級生、お兄ちゃん、お姉ちゃんのことを想いました。
もしこの無垢さが輝きを放ったら、
スラムや貧困国こそが銀河のように光るでしょうに。

その周りで大人たちが好き勝手やっていて、
無垢な個体を被害者や加害者にしていくのだなぁ。

私はカミサマは信じないけれど、
16歳だった自分には、こう答えたい。


「神様がいるかいないかは分からないけれど、
大人が試されているんだよ。
大人、特に強くて恵まれた人が行動を改めていけば、
次の世代は同じ思いをしなくて済むの」と。



ガザの子ども(生後10日)


あかりさん(生後10日)