出産レポート記録

当日、朝の4時半頃から下腹部に異変
それまで不定期な痛みだったのが、6時半頃いきなり5分置きの痛みに変化
これはいよいよ勘違いじゃなくて陣痛始まったと判断
しかも5分置き
経産婦、いつどうなっても不思議じゃない
慌てて旦那を叩き起こし、ぽにょを叩き起こし
病院に電話、案の定「直ぐに来て下さい」との返答
速攻で準備し出発
「ママがいないの寂しいー」と、起きて早々に現状を把握したのか寝ぼけながら泣き出すぽにょ
陣痛に耐えつつなだめる
「入院の準備って持ってくのー?」「産まれるの夜頃でしょー?」
と、呑気に構える旦那
は?お前ぶっ飛ばすぞ
「持ってくの!いつ産まれるかなんて私が分かるかー!」
入院準備のカバンに入れようと握ったスリッパでひっぱたきたくなる衝動を抑えつつ、どこまでもマイペースな旦那に直ぐに出発だと急かす
出産時の妊婦は野獣です、取り扱い注意
西野カナの歌に出てくる女の子なんかよりもずっとトリセツが必要なんじゃないかと思う
病院に到着後、即入院、即陣痛室行き
速攻で本格的に強い痛みに変化
その後数時間痛みに耐える事に
ぽにょを産んで五年
痛かった記憶はあるのに、不思議と完全に忘れかけていたリアルな痛みを思い出す
本当痛すぎて痛すぎて、こんな痛いの生まれて初めてで、このまま自分は死ぬんだと思ったあの強烈な痛み
ぽにょを産んだ後もう二度と産まないと思っていたのに!もう!後悔先立たず!と頭の中でぐるぐる
旦那と交代で付き添ってくれている母親の何とも言いがたい表情
何を思っているのか
自分の時を思い出しているのか
こうやって死ぬ思いで産んだ私の成長を思い出しているのか
私の気を紛らわそうとするかの様に懐かしそうに昔話を繰り出す
何となくその心が見える気がして、へとへとの状態で眺めながら思った
そうやって三人もの子供を産み、育て、とうに三十路を越えた今でも娘の前では母親であり続けている
おかーさん、貴女はやっぱり凄いです
おかーさんという人間は本当に凄いです
11時半過ぎ、子宮口9センチ
経産婦だという事もあり早めに分娩室へ異動
「痛いよー」「腰取れるよー」「早く出してー」
騒ぎながらも、あと少しで産まれるんだなという安心感
ぽにょの時は分娩台に乗って10分でプリッと出てしまったから、その位で出るんじゃないかと期待してたのだけど
ところが
子宮口全開後、頭が降りてこない、破水もしない
もにょの体勢が悪いらしく、引っ掛かっているらしい
段々と陣痛が遠のいている感じもある
お産の進みを確認中するのに何度も内診グリグリ
陣痛が来るタイミングでも容赦なくグリグリ、それが痛いのなんのって
「ぎゃーっ!!」「痛い痛い!!」「それ止めてっつってんでしょ!!」「だから痛いんだっつーの!!ねえ!!」と泣きながら助産師さんに暴言、慣れた様子であしらわれる
そして「痛いよぉぉぉぉうぇぇえぇ」とベソベソ泣き出す
結局降りて来ない、分娩台に乗り一時間経過
「破膜させて、それでも降りて来なかったら促進剤使おうか」
その頃には繰り返される内診グリグリにもう憔悴しきってグロッキー状態
もう何でも良いから早く産ませてくれとばかりにベソをかく
そして人工破膜、しばらく様子を見るもそれでも降りて来ない
結局促進剤を使おうという事に
ドクターに連絡し準備中、あまりの腰の痛さに横向きで待機
待機して数分
ナースさん達が促進剤準備にバタバタしている最中
前触れもなく突如やって来た「出る」感
横を向いた事で体勢が上手い事直ったらしい
いやいやちょっと待ってそんないきなり迫られても心の準備がという間もなく、容赦なく「ママ出るよー」とグイグイ降りてくるもにょ、再度思い出させられるあのメリメリ感
自分の意に反して勝手に巨大な何かが出てこようと迫る排出感に、呻き声が出て息が詰まる
やべえ、もう二度と産まないと思ってたのに
「あー!ちょっと!!出る出る!!」
「え?ちょっと待って!上向いて!中確認するよ!」
「ぎゃーっ!!」
「あー、降りてきた降りてきた!」
「出ちゃうよおおおお!!!!」
「先生まだ!?」
「経産婦さんは本当何があるか分からないねー」
「もう頭出て来てるからね!二三回いきんだら直ぐ出るよ!」
「うぎゃあぁぁああ!!」
一気に分娩室が大騒ぎ
そして本当に二三回いきんだ所、すぽーん!と出産

死ぬ思いの痛みの直後のMAX幸福感
必死に声を上げ生を主張する産声
初めて抱っこした時の温かさ
小さい小さい命の大きい重み
あの感動は本当何にも代えがたいもんです
長い長い時間を経て、やっと巡り会えた
ていうか、この数ヶ月誰よりも一番近くにいたのにね
いやー、それにしても慌ただしかった
結果、ぽにょの時同様に会陰切開する間もなく裂けるおまた
それを縫ってくれるのは良いんだけども
よりによって初抱っこの感動的なカンガルーケアの最中にチクチク縫うのは如何なものか
お陰で感動的な場面の写真の顔が、完全にチクチクで「あたたた!」ってなってる顔ばかりだ
骨盤が広いから、頭が出始めてからがとんでもなく早いのだろうとのお褒めの言葉を頂き、何だか微妙な気持ちに
自分、お疲れさま!
もにょ、お疲れさま!