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10月27日(火)

とあるアパートの一室に喫煙者Aが住んでいる。ヘビースモーカーのAは家の外でも中でもタバコを吸う。家の中では大体1日平均10本ほど吸っているだろうか。そこに嫌煙者Bが引っ越してくる事になった。Bはタバコの煙が大嫌いなので、Aのタバコが鬱陶しくて仕方がない。かといって、もともとタバコを吸うAのいるアパートに自ら引っ越してきたので、遠慮もある。そこでBは、Aに対し、毎日300円払うからアパート内で吸うタバコの本数を1日1本減らしてくれないかと申し出る。するとAは、「タバコを一本減らす位どうって事ないし、どうしても吸いたければ外で吸えば良い。それで毎日300円貰えるならラッキー。」とBの申し出を受け入れる事にした。

しかし、タバコの本数がたった1本減っただけでは大して変わりはない。そこでBはAに新たな提案を持ちかける。「毎日500円払うから、1日に付き2本減らしてくれないか?」と頼む。Aは少し考えると、「1日10本が8本に減っただけで毎日500円も貰えるなら悪くないな。」と思い、Bの新しい提案を受け入れる事にする。

数日後、1日8本に減ったにも関わらず、Aのタバコが相変わらず我慢できずにストレスの限界に達していたBは、部屋の中でタバコに火をつけるAを見るなり、「今までの500円に上乗せして毎日1000円、合計1500円くれてやるからもう部屋の中でタバコを吸うのをやめてくれ」と頼む。1日1500円となると、毎月4万5千円である(だったら引っ越せば良いのに・・・とか話の腰を折る突っ込みはやめてね☆)。

一方で、タバコの数を減らす事にだんだん不便さを感じてイライラし始めていたAは、「冗談じゃない。自分の部屋でタバコを全く吸えないなんて不便でしょうがない。」と今度ばかりはBの提案を突っぱね、「俺にタバコを吸わないで欲しいなら、最低でも1日2000円は貰わないと割に合わないな。」とBの提案の上を行く金額を吹っ掛けた。

1日2000円とはBにとって明らかに予算オーバーである。しかしBも簡単には引き下がらない。「じゃあこうしよう。毎日1000円やるからタバコを1日5本に減らしてくれ。」

Bからの新しいオファーにAは、「2本減らして1日500円、更に3本減らして1日1000円なら悪くないな・・・」と考え、新しいオファーに応ずる事にした。Aは1日1000円貰えて、更に5本までならタバコを吸える。1日10本吸って1円も貰えないよりは大分得した気分になった。一方でBは、1日1000円の出費は痛いが、Aのタバコの数が半分の5本になるならまあ仕方がない。1円も払わずに今までどおり毎日10本も吸われるよりよっぽどマシだと思った。

しかし、これがもし嫌煙家のBのアパートにヘビースモーカーのAが引っ越してきたのだとしたら、どうなるだろうか。Bに遠慮のあるAは、最初は家でタバコを吸うのを我慢していたが、どうにも我慢ならない。わざわざ外に出るのも面倒だし、とにかくもう我慢できない。そこである日、Aは「毎日300円払うから、1日1本だけ家の中でタバコを吸わせてくれないか?」とBに頼んでみた。するとBは、部屋の中が煙たくなるのは嫌だけど、24時間家にいるわけでもないし、毎日300円貰えるなら1日1本位いいかとAの提案を受け入れる事にした。

1日1本は吸える様になったAだが、今までは1日平均10本は吸っていたのである。1本ではどうにも我慢が効かない。そこでBに新たな提案をする。「毎日500円払うから1日2本まで吸わせてくれ・・・・」とAとBの交渉は続き、結果的にAがBに毎日1000円払って1日5本までタバコを吸ってもよいことになる。Aは、1日5本まで吸えるなら1日1000円払っても全く吸えないよりずっと良いと思い、逆にBは、タバコを吸われるのは本当は嫌だけど、でも1日1000円貰えるなら5本くらい我慢しても良いかと思った。

と突然何の前触れもなく長々と書いたが、これは僕が日本の大学の3年生の時に履修した授業で習った「コースの定理」を説明するの使われる例である。Ronald Coaseと言う経済学者によって提案された定理である。物凄く大雑把に言うと、「一定の条件化では、所有権や財産権の分配に関わらず、交渉によって当事者全てにとって交渉前よりも望ましい状態が生み出される」という感じである。(もう一度言いますが、超大雑把な説明ですので、正確な定義はあまり貧しくないソースで確認してください。)

上の例で言うと、元々アパートが禁煙だったのか喫煙だったのかに関わらず、AとBの交渉によって結果的に「1日1000円で1日5本まで」という同じ結果にたどり着く。元々アパートが禁煙だったか喫煙だったかによってどちらが費用を負担するかが異なるが、交渉の末に辿り着いたのは「1日1000円で1日5本まで」という同じ結果である。

じゃあ、なんで突然ずっと前に習った「コースの定理」の話が始まったかと言うと、単なる次回への「前フリ」です。続きます。




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