外勤営業をしていた頃は毎日パンプスを履いていた。
それは自分の意思というよりは仕事のマナーとして。
でも、内勤になってから服装は基本的に自由。
スニーカーを履くようになったらかかとのガサガサがなくなって驚いた。
それなのに、なんだか急にパンプスを履きたくなった。
それはマナーとしてではなく、年上の恋人にとって、ふさわしい姿でありたいという自然な気持ちからだろうか。
久しぶりに履くとダメだなぁ…
靴ズレだらけだ。
自分がひどく子どもっぽく見える。
パンプスって、きっと女性の象徴だ。
「女性らしく」とか「男性らしく」という理由で縛られるのは嫌だけど、自分の気持ちに素直に従った結果、女が赤(所謂女性らしさ)を選んだっていいじゃないか。
「赤を選ばなくてもいいのよ」って忠告してくるひと、なんなんだ。
染織の世界において、古の人は
藍を染める蓼科の植物は、強いことから
「たくましく育ちますように」と男の子に藍染(青)を着せた。
女の子は体を冷やしてはいけないからと、
温める効果のある紅染(赤)を女の子に着せた。
藍染も紅染も、それはそれは手間隙のかかる染色技術。
男の子には青、女の子には赤。
私はそこに、計り知れない愛情を感じている。
他国の色分けの起源は分からないけれど、少なくとも日本では染織がルーツのひとつになっている。
時々、性の違いのせいで受ける扱いに腹を立ててしまうこともあるけれど、少し角度を変えると守られていることもある。
正解、不正解は分からないけれど、それでも突き進みたいのか?という覚悟を問われているんじゃないかな、なんて。
多様化の時代って、選択肢が多い分、自分の芯が大切になってくる時代なんだなと感じている。
パンプスもスニーカーも履きたい私は、りかちゃん人形もプラレールも好きな子どもだったよ。