BARに消える月
女は心の安らぎが欲しかった・・・
男は仕事への恐怖を隠したかった・・・
「君に一緒に来て欲しいんだ。」
(ブーン・ブーン)
「ごめん、仕事の電話だ。」
「お忙しそうですね。」
「彼はいつもこうなの・・・一緒の時も仕事が頭から離れない人なの。」
「彼が帰ってきたら最後にカクテルを1杯だしてあげてくれるかな?」
「アメリカは遠すぎるね・・・」
そう言い残し女は席を立った
「あれ?彼女は?」
「先にお帰りになられました。」
バーテンダーは最後のカクテルを差し出した
「先ほどの女性からです。」
「青い月って見たことありますか?」
「いや」
「カクテル名はブルームーン」
「由来はありえないこと、または出来ない相談・・・」