偶にはコーヒでもと腕時計の文字盤を覗き見るも
行きつけの純喫茶はもう閉店の時間。

仕方無いな…

ひとり御堂筋を歩けば見慣れぬ看板のカフェ

まぁいいか…

手にした珈琲は今流行りの薄味で何か物足りないく

さっさと飲み干して。

セルフでカップを返却する際に
ふと視線はカウンター下のショーケース。

おやっ⁈

これまた見慣れぬ外国産の麦酒瓶。

「これはディスプレイですか?」
挙動不審な中年男性の問い掛けにも
笑顔で応対する店員に好感を覚え
このまま帰るつもりが麦酒を注文。

御堂筋のイルミネーションを眺める席にて
素敵な女性店員さんから
お洒落なグラスに注いで頂きます。

伊太利亜の麦酒は先程の珈琲同じく
軽くて物足りないものの
周囲の方々が珈琲を楽しまれている中で
ひとりお酒を頂く行為は
酒場では味わえない独特の背徳感。

慌ただしい師走の夕方
ホッと落ち着けたひととき…



iPhoneからの投稿
先週末に大阪ドームで開催された
OSAKA CLASSIC2013
南海対近鉄の試合を観戦。


この試合は
ソフトバンクとオリックスが
それぞれ南海と近鉄
関西に存在した歴史ある両チームの
復刻ユニフォームを着用して試合を開催。


こだわりのオープニング映像に映るあの名選手達。


近鉄ナインを紹介するウグイス嬢の声。


南海と近鉄の応援歌が流れる外野席。


昭和のファンの方々には
堪らない雰囲気だったでしょうね。


一勝一敗で迎えた日曜日の第三戦。
いてまえ打線に沈黙した前日の試合の借りを返すが如く
南海の打線が得点を量産。
投げては先発の武田投手が7回を被安打4の無失点に抑え
9対1で勝利。


OSAKA CLASSIC2013シリーズは
南海が2勝1負で制しました。


自分にとっても久しぶりに勝ち試合を観戦。
写真を残す事をすっかり忘れる程。


唯一iPhoneで写した一枚がこちら




photo:01





武田投手と松田選手


いつもとは違うユニフォーム姿が
かっこよかった。



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ここ数ヶ月
とても慌ただしくて
本を読む時間が全くなかった。


そんなある日
たまたま本屋の書棚にて見つけたのが




photo:01





写真家井上青龍の時代
太田順一 著


同じ写真家である太田順一氏が
写真家・井上青龍の生涯を追った一冊。


彼が生前発表した唯一の写真集
「釜ヶ崎」


偏見と差別
劣悪な環境であった昭和30年代の
大阪・釜ヶ崎。


最底辺の生活を過ごす人々を
青龍はドヤに暮らし
彼らと同化する事で
どの写真家が残した「釜ヶ崎」とも異なる
強烈な匂いが伝わってくる様な
数々の写真を残す。


何故青龍は釜ヶ崎を選んだのか?


今まで知られていなかった
不器用な井上青龍の姿を垣間見た。


もちろん
この一冊で井上青龍を理解できるわけではないが
少なくとも世間に広まった一部の誤解は解消されるのではないか。


最後に
個人的にお会いしてお話をお伺いした事がある方を
文章の中から見つける事が出来た。


一番好きな写真家の素顔に
近付けた様な気がする…



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