こんばんゎ
(今日はちょっとまじめな日記です・・・
)
今日、市内の病院に医療体験に行きました。
私は栄養士の見学をしました。
仕事の内容は多岐にわたるもので
説明しきれません・・・
(今極度に眠たくて死にそうです・・・笑)
主というか、基礎の仕事は
患者さんの健康管理。
食事の献立は当たり前ですが、患者さんと話し合って決めたり、外来できた患者さんに栄養や食事のお話をしてあげたり・・・
まぁ、一般の人でも想像できる内容です。
でも、他にもあります。
最初に見学した風景は寝たきりの高齢者の体重測定や身長・腕(上腕)のまわりの測定。。。
体重はその人の体長を知るのに必要な情報だそうです。
腕のまわりの測定は筋肉の付き方、脂肪の付き方などを調べるため。
寝たきりなのにどうやって身長を測るのかな?と思ってたら、脚(かかとから膝まで)を測って、あとは推定値を出すそうです。
お医者さんによれば、『人の体格はふくらはぎでわかる』そうです。。。
実際、最初に測定したおばあさんの体はやせ細っていて、体重はなんと32キロ!!
初めて間近で見てとても驚きました。
「院内餓死、って知ってる?」
お医者さんにそう言われてはじめはなんのことかサッパリでした。
でも後々落ち着いて言葉の意味を考えると、、、
「どういうことですか?病院で・・・?」
「そう。病院内で栄養失調になって死ぬ高齢者が増えてるんだよ。」
「栄養失調!?!?」
「みんなは普通に『噛む』・『飲み込む』・『唾が出る』ていうことを反射的にやってるよね。でも、高齢者の中にはそ
れができなくなってしまう人がいるんだ。このうち1つでもできなくなると人間は『食べる』ことはできなくなるんだよ。」
「そうなんですか・・・。」
「だから、食事がのどを通らない、食欲がわかない・・・などといった障害によって栄養をなかなかとることができなくなるんだよ。鼻から胃にチューブを通して栄養摂取するとか、胃に直接穴をあけて入れるとか・・・そうしなければ栄養を取れなくなる。」
なんとなくテレビでも見たことあるなぁ・・・
「で、なんで体重を測ったり腕まわりを測ったりしているかというと、私たちはチームを組んで患者さん一人一人の健康チェックをして、その人に合った食事、つまり栄養摂取の仕方を考えているんだよ。」
おばあさんの顔には大きなプラスティックのマスクが付けられていた。
マスクの先には太いチューブがあってベッドの後ろにある機械につながっていた。
「おばあちゃん。これ(マスク)とったら10分はもつ?」
「もたん、10分ももたんわ。」
おそらくマスクは酸素補給をしているものだと思う・・・。
食事をするにはマスク・・・とらなきゃだめだよね・・・。
10分ももたないなら、急いで食べなきゃだめなの?
そんなのふつうの人でも苦しいよ。
後ろを振り向いたら、首にチューブがはめられているおじいさんが寝ていた。
すべてを測り終わり、看護師の人と栄養士の人がおばあさんに何なら食べられるか、今何が食べたいか、いろいろ話をしていた。
「50キロの人が30キロになると危ない。」
突然お医者さんが話を始めた。
「??」
「半年で4割体重が減るとその人は危機なんだよ。危ないんだ。」
「そうなんですか!?」
「このおばあさん、前(確か一か月って言ったかな・・・)は37キロだった。」
「じゃぁ・・・」
「そうだね。少し・・・いや、危ない状態だ。」
「・・・」
「これから、みんなと話し合って食事方法を決めるよ。」
「はい。」
「すべての患者さんにこういうふうに対応できればいいんだが・・・。」
「?」
「見ての通り、一人につき5、6人のスタッフで対応している。医師、栄養士、検査技師、看護師・・・さまざまな専門家とそれぞれの知識を出し合って一人の患者さんを助ける、そんなチームをこの病院では行っていてね。」
「はい。」
「これで、一回に付き120円。政府は私たちにお金を出す。」
「120円!?」
「そう。なかにはお金が払えない高齢者だっているんだ。それなのに政府はたったこれだけしか援助しない。高い薬や機械にお金を出して・・・大げさにいえば高齢者には早く死んでもらえ、って言ってるような。これが日本の医療のシステムなんだよ。」
「そ、そうなんですか!?」
「300人みても36000円。これじゃぁ、すべての患者を細かく見ることは難しい・・・。でもこうしなければ、院内餓死は減らないんだよ。だから、まぁ、私たちはボランティアみたいなものかな。笑」
「少ないですね・・・。」
「政府は道路にはお金を払うけど、こんな医療現場にはお金を払わないからね。」
「ほんとですね。国のお金が足りないんでしょうか・・・?」
「いや、お金はあるんだよ。ただ使い方の問題だね。」
「そうですね・・・。」
ほんとに腹の立つ話だ・・・。
現場を見てしまった私は、ゴルフや接待などでとことん税金を無駄遣いしている政治家はこんな現状を知っているのだろうか・・・といらだった。
「政治家は道路一本作ると評価されるけど、高齢者一人助けても評価されないからね。」
切実に話してくれたお医者さんの最後の言葉はこれから社会を支えていく私たちにとってすごく痛いものだった。
私には体力がない・・・
だから、このチームには入れない。
栄養士さんに調理室を案内してもらったときに、冷蔵庫の中にたくさんの業者さんが作った栄養食品があるのを紹介してもらった。
「これは、飲み込みにくい人がむせずに食べれるゼリーなの。」
「これは、タンパク質が少ないクッキーで・・・」
こんな食品を作っていけば、直接患者さんを助けられなくても、栄養をとるのが難しい人にとって役に立つかもしれない・・・。
忙しい栄養士さんも助けることができるかもしれない・・・。
その時私は、将来こういった食品開発をしたいって思った。
あのお医者さんの思いを忘れたくない。
今日の体験をこれからのバネにしたい。
負けない。



食べた!
