こんにちは、カンテウムの矢舗です。
今日は、「発声の基礎がどれだけ身についているのかを測る方法」について、書きたいと思います。
では・・・「発声の基礎力を測る方法」とは。
それは何かというと、答えは本当に単純です。
「ロングブレスの長さ」です。
・・・
単純すぎて期待はずれだった方には本当に申し訳ないのですが、古今常に声楽の「原点」であり、「初歩中の初歩」でありながら、「永遠の課題」であるのがこの『ロングブレス』なのです。
さて・・・十分な息を吸って、ゆっくりと均一な息を吐く。
何秒続くでしょうか？
もし３０秒続けば、かなりコントロール力があると考えて良いと思います。
１分続けられるのであればそれは素晴らしいです。見事なコントロールです。
最高度の声のコントロールを持つと言われる偉大なソプラノ、カバリエは、「１分のロングブレスを行い、続けて吸い、すぐさま再び１分間のロングブレス・・・」という超人的な練習方法でテクニックを維持していたと言われています。
さらに時代を遡り、かの有名なカストラート歌手、ファリネッリは様々な装飾を施したパッセージをノンブレスで１分続けて歌えたとか・・・
「息を長く伸ばす」これは本当に単純なことですが、歌を歌う人にとって、いつの時代も変わらず、本当に価値のあることなのです。