エリザベッタ通信②
オペラ「ドン・カルロ」について
作曲 G.ヴェルディ
原作 F.シラー
初演 1867年3月11日
「太陽の沈むことなき帝国」と呼ばれた16世紀のスペインを舞台に、王子ドン・カルロの悲劇を描いた作品
あらすじ
スペインの王子ドン・カルロは使節にまぎれてフランスに行き、婚約者であるフランスの王女エリザベッタに会い二人は恋に落ちる。そこへ驚くべき知らせが届く。エリザベッタはカルロではなく、父のフィリッポと結婚することになったのだ。結婚後もカルロは義母となったエリザベッタへの想いが断ち切れない。だが、王子の情熱に惹かれても、王妃エリザベッタが王子の愛を受け入れられるはずがない。
カルロは親友ポーサ侯爵ロドリーゴに言われ、圧政下にあるフランドルの救済に力を注ぐことにする。だが、問題は解決されない。カルロに想いを寄せるエボリ公女が、カルロと王妃の仲があやしいと気づいてしまったからだ。さらに、異教徒火刑の日、父王にフランドル救済を願い出たカルロは、父の怒りを買い、牢に入れられてしまう。そしてその王自身も孤独に悩んでいる。エボリの密告で王妃と王子が互いに想い合っている事実を知ったのだ。またエボリも、自分の犯した罪の大きさにおののいている。
宗教裁判長は王に、異端に加担した王子の処刑を迫るが、そんなことはできない。身代わりとして選ばれたのはロドリーゴだった。牢獄にカルロを訪ねたロドリーゴは、そこで射殺される。もう希望はない。再会した王妃とカルロは、来瀬で一緒になろうと誓い合い別れを告げる。そこに王の一行が踏み込み二人は引き裂かれるのであった。



