キャンディタムラ  BUSINESS✖️ART

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ビジネスとアートの化学反応による新しい発想を世の中に伝えたい。

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 チャン・キムの著書ブルーオーシャン戦略を概略し、ブルーオーシャンの視点からライフネット生命の経営戦略を読み解いていく。
 
 あらゆる既存市場の事をレッドオーシャンという。そこでは既存の需要の中でより大きなシェアを獲得しようと努め、競争相手が増えるにつれて、収益性や成長性は減少していく。商品は何ら特徴の無いコモディティ品になり、競争が激化し、やがて市場は血の海と化す。一方、ブルーオーシャンとはまだ存在しない市場のことである。ここでは需要は勝ち取るものでは無く自ら作り出さなければならない。ただし、成長の機会には事欠かさず、収益性も成長性も高い。レッドオーシャンでは差別化かコスト削減の二択だが、ブルーオーシャンには以下の基準がある。
① 既存市場の境界線を押し広げ、大局的に物事を見る事。
② 新たな需要を掘り起こす事。
③ 差別化とコスト減の両立。

 簡潔に記したので、差別化との違いがわかりにくいかもしれないが、同一市場におけるポジションの取り方が差別化であり、市場の境界線を引きなおすことで従来の競争関係を全く無効にしてしまうのがブルーオーシャンらしい。
 
 ここからは保険ベンチャーであるライフネット生命がレッドオーシャンである保険業界で如何にブルーオーシャンを創出していったか上記3点を用い考察していく。
 日本は生命保険が最も発達した国の1つであり、世帯加入率は90%を超え、40兆円を超える成熟市場である。しかし、ライフネット生命は革新的ビジネスモデルで保険業界にブルーオーシャンを創出する。

① 保険業界には大数の法則があり、如何に多くの営業職員を持ち、ローラー営業をかけられるかが競争優位性の1つであったが、ライフネット生命は保険をネット販売する事で、人件費など会社の運営費に相当する手数料を低く抑え保険料を半額にする事に成功した。
② 新規参入が殆どない保険業界は価格競争が起こりにくい。デフレの長引きにより所得は低いが、子供を何人も欲しい20~40代には高額の保険料はかなりのネックであったが、保険料を安く抑える事で安心して子供を生み育てたい人たちへ需要を掘り起こしていった。
③ 保険のネット販売以外にも、下記HPを見てもらえばわかるように、複雑で理解しづらい保険をシンプルでわかりやすくすることで差別化をしつつコスト削減もした。

こうして、ライフネット生命は成熟市場である保険業界において、新たなビジネスモデルでブルーオーシャンを構築していったと考える。

 ダーウィンは「何が起こるかわからない世の中で、生き残るのは賢く強い生物ではなく、世の中の変化に適応できる生物だ」と論じている。何が起きても動じず、どうしたら乗り切れるのか、というのをまず考えるのがビジネスの基本であると考える。よって会社をつぶさずに、成長させる為には変化に対応するしかない