今日は、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(教えてくれたたまみさん、ありがとう💖)を見ました。
人生っていいなぁ…
人って素晴らしいなぁ…
そんな風に思えて心がふるえる…熱いものが胸に込み上げてくる…
見終わった後の余韻に浸りながら、思い出したことがある…。
私は、物語の中に入りたい…と思っていた。
大好きな本や映画の世界に入り込んで、そこで生きていけたら幸せなのに…
本の中の世界はすてきなところだけど、現実はそうじゃない。意地悪されたり仲間はずれにされたり…こんなところに居たくない。
そう思っていた。
そんなわけで、私は子どものころ、本が大好きだった。
だから学校の図書室へ行って、よく本を読んでいた。
私には、図書室には先生が居て、私の横で優しい微笑みをたたえながらいつも一緒にいてくれた…という記憶がある。
そのおかげで、図書室は私にとってとても安心できて緊張を緩めることのできる、とても居心地のいい場所だった。
私は、ゆったりした幸せな気持ちで本を読むことができたし、図書室にいる時間がとても好きだった。
でもその記憶は、どう考えても変なのだ。
私が小学生だった時代は、図書室に常駐の先生はいない。
いるのは図書委員の上級生だけ。
先生は時々覗きに来る程度だったし、ましてや1人の生徒の横について見ていてくれるなど、ありえない。
じゃあどうして、私にはこんな記憶があるの❓
その謎は、大人になった時、解けた。
私は病気で療養生活に入る前、図書館で働いていた。
児童書を担当していたので、大人だけど子どもの本を読むことが多かった。
そしてそんな中、なんとも言えない懐かしい感じにみまわれたのだ…。
この感じ…。
包み込まれるような、温かさ、優しさ、安心感…。
はっとした。
同じだった。
小学生だった私が感じていたものと。
私のそばに居てくれたのは、本の中の人たちだったんだ…。
本を読んでいる間だけは、その人たちの優しさに包まれて、私はみんなの仲間で、家族で、友達でいられた。
安心して、くつろいで、のびのびと自分らしく、幸せな気持ちでいることができた。
なんだか涙が出てきた…。
私のそばにずっと居てくれたのは、あなたたちだったんだ…
私は、物語の力を信じている。
それが現実に起こったことであろうと、物語の中で起こったことであろうと、なんら違いはない。
どちらであろうと、私たちの心に訴えかけてくるという点では同じ。
心が動くのは同じ。
そして、印象的な人が心に住み続けるのも同じ。
幼い私の記憶が塗り変わっていたように。
思った以上に、物語と現実の境目は薄いのかもしれない…両者は近いのかもしれない…
そんなことを思った。
4月26日、クリスタルヒーリングをします。お話しできるの、楽しみにしています😊♬ぜひぜひ来てください💖↓