初めて
満たされた気がした
愛によるつながりじゃなく
行為そのもので
快感じゃなく
心地良さで
あれから
学校が忙しくなり
週末だけにしかバイトがてきなくなって
彼にも会わなくなった
なぜあの時
わたしとセックスをしたのか
なぜあんなに
満たされたのか
愛なんて
確かになかったはずだから
あてのない考えに
彼を想う時間が日に日に長くなって
2週間ほど経ったとき
ふいに訪れた
顔色の悪いあのヒト
息がとまりそうだった
『おはようございます』
自動ドアを抜けた彼は
足早にレジの前を通り過ぎ
そっけなく会釈をして
事務所の奥に消えた
ーーびっくりした
来るなんて知らなかった
全身が脈打つのと同時に
解けた答え
わかった
スキなんだ
こんなにも
会いたかった
自覚すると
さらに想いは募った
しばらくして
競馬新聞を手に戻ってきた彼を呼び止め
また2人で会えないかと
尋ねた
目を見るのは怖かったから
派手にかかれた馬の名前らしき文字に視線を落として
『・・いいよ』
意外に早く帰ってきた返事に少し戸惑って
また連絡しますとだけしか言えなかったけど
それでも
彼は小さく笑ったから
もっと知りたいと思った
いろんな表情を
内側を
夕方から降り出した雨は
生暖かい風に煽られて
口ずさんだ
Singin' in the Rain
満たされた気がした
愛によるつながりじゃなく
行為そのもので
快感じゃなく
心地良さで
あれから
学校が忙しくなり
週末だけにしかバイトがてきなくなって
彼にも会わなくなった
なぜあの時
わたしとセックスをしたのか
なぜあんなに
満たされたのか
愛なんて
確かになかったはずだから
あてのない考えに
彼を想う時間が日に日に長くなって
2週間ほど経ったとき
ふいに訪れた
顔色の悪いあのヒト
息がとまりそうだった
『おはようございます』
自動ドアを抜けた彼は
足早にレジの前を通り過ぎ
そっけなく会釈をして
事務所の奥に消えた
ーーびっくりした
来るなんて知らなかった
全身が脈打つのと同時に
解けた答え
わかった
スキなんだ
こんなにも
会いたかった
自覚すると
さらに想いは募った
しばらくして
競馬新聞を手に戻ってきた彼を呼び止め
また2人で会えないかと
尋ねた
目を見るのは怖かったから
派手にかかれた馬の名前らしき文字に視線を落として
『・・いいよ』
意外に早く帰ってきた返事に少し戸惑って
また連絡しますとだけしか言えなかったけど
それでも
彼は小さく笑ったから
もっと知りたいと思った
いろんな表情を
内側を
夕方から降り出した雨は
生暖かい風に煽られて
口ずさんだ
Singin' in the Rain