落ち着いたので、
ここらで振り返ってみようと思います。
私がこの病気を発症したのは大学生の時。
朝起きたら右手が痺れていて、どうせ寝違えたんだろうと思っていたら…
痺れは全くなくならないし、重いバックを肩にかける時や肘をつく時などにビリっと電気が走るような痛みがし始める。
ちょうどその時実習中で、しかも私は筋電図のお部屋担当だったので(笑)
技師さんに診てもらうことに。
『これしか手開かないの？』と言われたことを覚えています。
小指の外転が出来なくなってきていて、外来にかかることに。
この時針筋電図もやったよー！
いずれも原因不明で、とりあえずメチコバールを飲み続けていただけだったかな。
社会人になり、しばらくは大丈夫だったけど…やがて痺れが強くなりまた外来へ。
最初は神経内科→次に整形外科。
ちなみにうちだけで、かれこれ10人くらいの先生に診てもらっています。笑
気づけば握力も３まで落ちていました(°_°)
今の主治医の先生に変わってからは、色んな治療を試したよ。
検査室が異動になって以来、本当に体が辛くて辛くて。
肩が痛くて腕が上がらなくなってしまい、
痺れも強くなるし、痛くてめまいがするし…。
その頃は２週間に一度、肩にトリガーブロック注射をしていました。
これが痛い。最後の方は硬くなりすぎてて、針が入らないみたいなｗ
神経ブロックも一度したよ。
私が具合悪くなって、咳が出ちゃったら、先生も看護師さんも本当に優しくて泣けました。
途中ペインクリニックに兼科。
ここでは筋肉内針刺激法という治療をすることに。
首から手の先まで、20箇所ぐらい筋肉に針を刺すもの。
これはもう二度とやりたくないっ！！って思う程、一番ツライ治療でした(T ^ T)
痛いし、内出血だらけだし。保険適用外だし。一週間に一度地獄だったなぁ～。逃げたかった…
後は原因を探る為に、検査もたくさんしました。
MRアンギオ、筋電図、超音波、血管外科…色々。
リハビリも週に一度したよ。
痛みも、自分が甘えてるだけなのかなぁって思うことも多々あったけど、
理学療法士さんに『これじゃあ、仕事するの本当辛いよね』と言われてなんだかホッとしました。
普通のペットボトルも持ち上げられなかったからね…
リハビリのお陰で肩の痛みはちょっと楽になりました。無事卒業。
それから悪化してきた時は、毎日点滴をすることに。
お昼休みを半分削って、毎日点滴しに行ってたよ(。´･ω･)１ヶ月くらいかな
お陰で点滴室の看護師さんとは顔見知りです(笑)
薬も色んなものを試しました。
メチコバール
筋弛緩剤
リリカ
プロレナール
カロナール
トラムセット
トラムセットは癌性疼痛とかに使用される薬。副作用が強すぎて、早退した( ;´Д｀)もうあれだけは嫌
色んな治療や検査や薬を試しても、はっきりとした原因はずっとわからずじまいでした。
何度もオペの話は出ていたし、私はやって欲しかったけど、やはり原因がわからないのにメスは入れられないと。まぁそうだよね。
それでも先生だけは『絶対諦めない』と言ってくれたんだ。
そして、去年もう一度MRIを施行したところついに手根管の所見が！
本当は電気の検査の異常が必須なんだけど、これならオペが出来るかもしれない。
でも確実に良くなる保証はないので、私がどうするかに任せると言って頂き、
色々話し合った結果オペすることになりました。
先生だってリスクを背負うことになるのに…嬉しかったです。
オペは通常の手根管に加えて、ギヨン管も一緒にすることに。
緊張してたけど、手術はとってもアットホームでほっこりしちゃったよ！！
松田聖子を聴きながらのオペ(笑)
麻酔は腋下注入の伝達麻酔。手のひらが一番効くのが遅いらしくて、メス入れた時まだ痛くて。急遽追加してもらいました。
こんなんじゃ、２時間持たないって思った。笑
手術は肩の付け根を拘束しながらのオペ。靭帯を切って、中にある滑膜を切除。
思ってたより結構な手術でした。
途中、
『何年も痛みがあるのに、原因不明でずっと我慢してもらってて、だから今回の手術で痛みをなくしてあげれたら幸せなんだけどな』
って先生の言葉が聞こえてきて、それが優しすぎてオペ中なのに泣いてしまった(;ω;)
今までの辛かったことも走馬灯のように思い出したよ。
オペの後は重い腕がボンって落ちちゃうし、何も出来なくて焦った
素直に入院すれば良かったよ…
神経は一日に１mmしか回復しないので、完全に良くなるまでは半年ぐらいはかかるみたい。
でも何も使えなかった術後に比べたら、今は素晴らしい進歩！！
しかし痛いの我慢して仕事してたら、合併症でRSD的な自律神経の病気を起こしてしまって(´･ω･`;)今はそのリハビリ中ですヽ( ;´Д｀)ﾉ
薬飲まないと耐えられない痛みや手の恐ろしい腫れの時点でやっぱりおかしかったんですな。笑
そんなこんなで、
たくさんの人の優しさのお陰で徐々に光が見えてきました。
世の中にはきっと目には見えない病気や原因不明の痛みと戦ってる人がたくさん居るはずで、今回の私の経験が誰かの役に立てればいいなと思ってます。
いつも愚痴を聞いてくれたり、優しい言葉をくれたみんな
自分の方がはるかに辛いのに、いつも優しい言葉をかけてくれた有紀さん
こんな厄介な病気に決して諦めずに一緒にずっと向き合い続けてくれた先生
本当にありがとう(*´ー｀*)
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