というのも外来受診のための出張通訳のお仕事があったためです。
出張通訳の仕事を通じて、香港の医療システムを知る事が出来るので医療通訳はとても興味深いお仕事です。
通常、日本の大学病院での受診の流れは、
医師の診察→エコーなどの諸検査(臨床検査技師による)→医師の診察→お会計
が一般的です。そしてそれぞれのステップで待ち時間が生じます。
今回の香港の大学病院での流れはこのようでした。
お会計→医師の診察→エコー検査(主治医本人による)、その直後に主治医の診察→終了
エコー検査を主治医本人が行い、その結果をもとに診察がその直後に行われました。
何が患者さんにメリットだったかというと、ドクター本人がエコーを実施して、すぐにその場でフィードバックをもらえるということ。もちろん待ち時間も短縮されます。
午後の最後の時間帯でドクターはエコー検査のある患者さんを集中的にみて、午後の診察が終了したらエコー機器のある上階の入院病棟に移動し、そこで待っていた患者さんを順番にエコー検査と診察をしていました。
予めエコー検査が必要だとわかっている患者さんは午後の遅めの時間が診察予約時間になっており、エコー検査をドクターの外来診察直後に受けられるという仕組みになっているのではないかなと思います。
香港の医療システムは日本と異なり、家庭医(GP)のクリニックにかかる場合はエコー検査は、外部の検査クリニックに受診し、結果が家庭医(GP)に送られるという流れになっていますね。
また、産婦人科の受診では、ドクター本人がエコー検査する事が香港でも日本でも一般的ですね。
診療科や病院施設によって、誰がエコー検査するのかは異なってくると思いますが、
今回の香港の大学病院外来のシステムは興味深いものでした。
通訳業務を通じて、香港の医療システムの動向が色々と見えてくると思いますので、ブログで順次アップデートしていこうと思います。
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