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カナダ的日乗

カナダ在住のニッポンのオヤジが綴る日記。小学生の子供を持つ国際結婚家庭の日常生活を中心に、オヤジの目から見たカナダの暮らしぶりをご紹介します。

バンクーバーの公共交通機関として通勤通学客にも大いに利用されている船・シーバスは、バンクーバーのダウンタウンと港を挟んだ対岸の住宅街ノースバンクーバーを12分程で結んでいる。シーバスは当然水上を走って行く訳だから、バスのように交通渋滞に巻き込まれて遅れると云った心配がない。

がしかし、ノースバンクーバーに住む人たちにとっては主要な交通機関であるのに、運行本数が少ない。スカイトレインが早朝と深夜以外は数分~10分位に1本は来るのに対し、シーバスは月~土曜日の午後6時半迄が15分に1本。それ以降の時間と日曜日の終日は30分に1本しかない。

乗車時間よりも待ち時間の方が長いと云うのは、せっかちな日本人には、これまたなんとも歯痒い。スカイトレインまでの本数は望まないが、それでもせめて日曜日も含め深夜以外は10分に1本位の運行にしてもらいたい・・・・・と願うのは贅沢だろうか???
 
勿論このシーバスにも交通渋滞に巻き込まれない以外の良い点がある。まずは載せることが出来る自転車の数。バスや電車に比べると船内のスペースが広いので、それらよりも多くの自転車を載せてくれる。
 
そしてなんと云ってもこのシーバスの嬉しいところは、ほんの12分ながらも船旅の風情が味わえることだ。信号や車のクラクションに煩わされることなく、船に揺られながらバンクーバーの山々や街並、外国航路の船などの眺めを楽しめる。シーバスはバンクーバーの交通機関に設けられた小さな精神的オアシス・・・・・・なんて書くと大げさすぎるかな?