私は、TVの対談番組が好きで
気が向いた時に録画を見て行ってます。
先日は、
◆SWITCHインタビュー 達人達(たち)
「福島智(バリアフリー研究者、東京大学教授)
×柳澤桂子(生命科学者)」を録画で見ました。
※福島さん(男性)は、20歳までに聴力と視力を失っていて
障害者、当事者として障害者を取り巻く問題を研究しています。
対談の中で、
相模原の障害者殺傷事件の事を語っていて
印象に残りました。
以下、私の記憶でまとめます。
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事件の犯人は、「重度の障害者は生きていてもお金がかかるだけで
社会の何も役に立たない存在だから、いなくなるべき」
といった思想を元に犯行に至った、
この思想に対して、賛成するような書きこみをする人もいる。
この思想の根底には、「お金を生み出さない存在は
社会に存在する価値がない」といった、
いわば経済至上主義がある。
この考え方は、障害者だけに限った話でなくて
社会に生きる全員に浸透していて、誰もが無縁ではない。
お金を稼げなくなったら、奈落の底にいつ落ちるか分からないという
不安を、多くの人が持っている事が
この事件の背景にある。
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という内容でした。
私も当事者として、考える事ができた。
お金を稼げていないといてはいけないように思っていた事がある。
会社を辞めた直後、すごく感じたことを覚えています。
世の中には、いろいろな使命、役割の人がいて
「お金を稼ぐ」というのは、一つの要素。
そういう才能や役割の人もいるけど、そうでない人もいる。
生きて生活していくのに、お金は必要だけど
そのお金を確保するのは、
「自分で稼ぐ」だけがすべてではないと、今は思う。
「どんな人であっても、生まれて良かった、と思って
死んでいける社会にして行きたい」と柳沢さんが話していました。
どんな人も、そこにいて、幸せを感じて生きていいんだよね。
改めてそう思いました。