かもめ食堂
久しぶりに何の予備知識もなく映画を観た。
ヨーロッパのどこかの国で日本人女性が食堂を開く話、
というくらいしか知らなくて、
それがコメディなのか、シリアスなドラマなのか、
どういうタイプの映画なのかをまったく知らないまま、
「何だか評判が良いらしい」というだけで、
何故評判が良いのかを確かめたくて、
ふらっと映画館に入ってみた。
座席数が少ない映画館だったせいもあるけれど、
すぐ次の回はすでに立ち見のみ。
その次の回を観ることにして整理券を手に入れ、
それまで別の映画を観ることにした。
私の次に並んでいた女性は、
立ち見と聞いて少し考えたあと、
上映時間を確認して、
「いいです、それぐらいだったら(立ってでも観ます)」
と言って入場していった。
すごいなぁ、そんなに観たいんだ。
そんなに話題の映画なんだ。
上映時間が来て映画館に入ったら、
95%が女性だった。
映画が始まってみると、
フィンランドの街の空気感とか色彩が清々しくて素敵。
何か大きなドラマが起こるわけではないんだけど、
登場人物の生き方とか、他者との距離の取り方が心地よい。
何だかずっと観ていたくなる、そんな映画だった。
そしてある意味唐突に訪れるラストシーンのあと、
心にすっと入り込んでくるエンディングテーマが心憎いチョイス。
フィンランドとは直接関係のない曲だし、
かなり意外なアーティストだったけど、
歌詞の内容とか曲の雰囲気は聴くほどに、
これ以上ないくらいこの映画にぴったりとはまっている。
外国映画を観てもそこへ行きたいと思うことはあまりなかったが、
外国で暮らす日本人の映画だからか、
ものすごく海外旅行がしたくなった。
そして、ものすごくおにぎりが食べたくなった。
お腹が空いている時に観るのはかなりツライ映画です(笑)
あつあつごはんをふんわり握ったおにぎりが今すぐ食べたい!
そう思った私が、映画館を出たあと直行したのが、
一風堂というラーメン屋さん。
ここの明太子ごはんは、
あつあつごはんに明太子と海苔がついている。
ラーメンもたのまずにいきなり明太子ごはんをオーダーして、
海苔の上にお箸でごはんをのっけて、明太子をのっけて、
手巻きおにぎりにして食べた。
ふ~っ、満足!
★★★★★