[現場]何かと出てくる‘虫チョコレート’有害でない?
(ハンギョレ新聞 韓国語 2008/10/13)    


ナム・ギボ氏(47・ソウル市江西区禾谷4洞)は、去る9月27日に家の近所のマートでロッテ製菓のガーナチョコレートを買って、子供達に食べさせようとしたがびっくりした。包装紙をはがすと幼虫がうごめいていた。幼虫は包装紙から這い出て部屋の床に転がるほど多かったナム氏の子供はショックを受け、それからはチョコレートを見向きもしない。ナム氏が購入したチョコレートの流通期限は来年4月10日まであった。
子供達が主に食べるおやつである包装チョコレートで幼虫が相次いで発見されている。しかし、製造業者と関係当局がこれといった対策を出さなくて、消費者らの不満が高まっている。

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子供達ショックでチョコレート見向きもしない

ナム氏は「製造業者に電話をしたところ『流通過程で生じたようだ』と謝罪はしたが『補償をすることはできない』と言ったよ」として「『米くい虫は蛋白質のかたまりだから事実上身体に入っても有害ではない』と説明された時はあきれた」と話した。結局、ナム氏は食品医薬品安全庁に該当製品と異質物の分析を依頼した。

これに先立ち、去る7月にはオリオンが米国から輸入したハーシーチョコレート(HERSHEY'S CHOCOLATE)でも虫が出てきた。オリオンは虫が出てきたチョコレートの流通期限をごまかして販売していて、1万3000箱余りを廃棄処分するなど社会的波紋が生じた。

イ・ナムソク氏(32・一山市白石洞)も去る2月に購入した米国産ハーシーチョコレートから虫が出てきて衝撃を受けた。彼はある大型流通店の売り場でバレンタインデープレゼントであげようとチョコレートを購入して、死んだハエを発見した。イ氏は「まだその時の事を考えると不快なことこの上ない」として「危うくハエを食べるところだった」と悔しさを炸裂させた。

ポータルサイトなどには包装チョコレートでハエや虫が出たという文がたまに上がってきている。実際に『韓国消費者団体協議会』の集計を見ると、消費者が“チョコレート虫”問題で申告した件数は2007年は41件に達していて、今年に入って9月までに36件が受付された。これは全食品異質物申告中、約40%に達する。


防虫包装紙開発は難しく、二重にすれば値段50%あがる

このように消費者らがチョコレート虫で仰天しているが、まだこれといった対策はない。最もよく出てくるチョコレート虫は“ノシメマダラメイガ”の幼虫とわかった。業界ではこの幼虫があまりにも鋭利な歯と強いあごを持っていて簡単に包装紙を突き抜ける、と主張する。ロッテ製菓の包装チーム関係者は「完全密封のために最善を尽くしているが防虫効果を持った包装紙を開発するのが容易ではない」と話した。

また、他の製菓業者関係者も「チョコレートを包装するアルミホイルの材質を二重にすれば今の価格より50%以上価格が上がる」としながら「製品価格が上がって企業らが扱いにくい」と話した。

また、製造業者は流通過程の問題として流通業社に責任を転嫁している。オリオンの包装チーム関係者は「流通期限が過ぎたり、小さい店で売る製品から虫が出てくる事例が多い」として「流通過程で大部分の問題が発生するが営業社員の手が届かない所は仕方ない」と話した。ロッテ製菓の広報チーム関係者も「大部分が流通過程で発生した問題」として「所有権が移った状態だから、そこで発生したことは流通店の問題」と主張した。普通、チョコレート製品は直射光線を避け、摂氏25度以下の涼しいところに保管することを推奨しているが、これを守らない小さい売り場らが多いというのが製造業者側の一貫した主張だ。


流通業社「製造業者の保管期間が2か月~6か月からもっと長い」

しかし、虫が出てきたマート関係者は「流通業社が保管するのは1か月程度に過ぎず、製造業者が管理する流通期間がはるかに長い」として「流通店にだけ責任を転嫁するのはくやしい」と反論した

実際、ナム氏とイ氏などが購入したチョコレートは、売り場環境が比較的良い大型流通店で取り引きされたし、チョコレートが工場で生産されて小売店に搬入されるまでに物流倉庫と営業所などを経て最短でも2か月から長くて6か月程かかるという点で、製造業者らの解明は説得力が落ちる。

実際に記者が去る8日に直接訪ねて行ってみた京畿道儀旺市のロッテ製菓の物流倉庫でも、製品保管状態に一部弱点が見えた。近くの山のすぐそばにあるこの倉庫の門は常に開いていたし、甚だしきは12時間近く倉庫の前庭にチョコレート製品が放置されていたりもした。現場管理者は「広場に置かれている製品らは12時間の内にトラックに乗せられていく」と説明したが、昆虫の活動が旺盛な夏には問題が生ずることにもなる状況だった。

韓国消費者団体協議会のイ・ジョンス事務総長は「企業等は包装紙のせいと流通業社の責任にするのでなく、防虫包装紙の開発など代案を出さなければならない」として「消費者は流通業社でなく製造業者の名前を見て商品を購入するという点で流通業社に責任を押し付けることはできない」と話した。

食品を安全に管理する責任を受け持っている食品医薬品安全庁は、問題解決を業界の自律に任せて手をださず‘軽い処罰’に終わっている。食品医薬品安全庁は包装材質に有害物質が含まれているかの可否を判断したり、虫が出てきた業者に是正措置を勧告するだけだ。食品医薬品安全庁食品管理課関係者は「該当企業等が自らの研究を進めていると承知している」として「政府次元でこの問題を解決しようと準備している対策はない」と明らかにした。彼はまた「『流通過程に気を遣いなさい』という公文書は送っているが事実上どこの国もこれといった対策がないと付け加えた。

メラミン事態で食品の安全に対する全国民の関心が増幅されている。しかし、消費者らが安全な食べ物を消費する権利は、業界の“自律”だけが“保障”になりかねない。(機械翻訳 若干修正)



[ブログ]ロッテ‘ティンクル’に虫出てきたのに厚かましい態度
(ハンギョレ新聞 韓国語 2008/10/13)

私が食べたのではなく知り合いのお姉さんが食べて見つけたのだ。いつも菓子をあまり食べないのに、訳もなく買って食べている途中で発見した虫。死んでいたのではなくて生きていて本当に驚いたという。そして、もしやと思い残った菓子を調べると、残った菓子のいくつかからも虫が出てきたという。いったいどのように製造すると菓子から虫が、それも生きている状態で出てくるのか?それも一匹でなく多くの数が…

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とにかく虫が出てくるのを見たお姉さんは、直ちにロッテに電話をかけてこの事を言ったんだ。

そして菓子会社の慣行上、菓子1ケースを渡して口止めするのを知っているお姉さんは「虫が出てきた会社の菓子は食べたくない。補償をするならお金でしろ。そんな補償は受けたくない。」と話した…

ところが、ロッテ会社の反応が本当に情けなかった。

家に訪ねてきて飲み物1ケースを渡しながら、お金での補償は絶対できない、幻覚で虫が見えて日常生活に異常があれば精神病院でも行きなさい。

いや今虫が入った菓子を製造したくせに、顧客に間違ったと誤っても足りない時に、いったいこの堂々と厚かましい態度はなんであろうか?

私たちは大企業でうまくいっているから顧客一人が虫を食べても異常無いとしてこうなのか?甚だしきは虫が出てきたことが嘘と違うのかとまで顧客を追い立てる。本当に情けない。

このお姉さんは虫を食べていたと考えて駆虫剤まで飲み、この頃は家でご飯を食べる時も、虫がいるかいないか全て調べて食べるという。実にロッテで虫が出たのが今回のことだけではないので、不潔な製造をしているということは知っていたが、それを直すこともせず、対処もめちゃくちゃであるから本当に情けない。(*この記事はネチズン,専門家,記者が参加する<ブログ>記事でハンギョレの立場と違うことがあります。) (機会翻訳 若干修正)

http://specificasia.seesaa.net/article/108056997.html


韓国のロッテは日本のロッテと別法人と言えど、兄弟で経営し、パッケージも変わらない。

オーナーが同じ韓国人でも、働く従業員や風土の違いがでるということですね。

日本人より優秀なはずなのに、衛生管理もままならないのはよほど怠けているということなのか。

いずれにしろ、ロッテは食べないにこしたことはない。